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2020年6月1日 某所探偵事務所
鈴音
国内某所にひっそりと建つ「五十嵐探偵事務所」の所長代理、五十嵐鈴音は好物の紅茶を片手に、今日も業務を開始した
世の中はまさにウイルスによるパンデミック状態
そのせいか以前よりも依頼数は大きく減り、依頼内容も事件性の無いものの割合が増加した
そのため、主に重大事件を担当している鈴音は暇、といえば嘘になるが、限りなく暇に近い状況が続いていた
鈴音
鈴音
鈴音はティーカップを机に置くと、少し離れた場所でキーボードをカタカタと鳴らしているバイトに向かって声をかけた
鈴音
玲威
そう食い気味に答えた青年、星夢玲威もまた命に関わるような重大事件を担当しているため、どうやら手持ち無沙汰のようだ
鈴音
玲威
玲威がそう即答すると、鈴音は困った顔で再び紅茶を手に取り、今朝郵便受けから持ってきたばかりの朝刊を眺め出した
鈴音
鈴音
鈴音
ざっと目を通し終わるとやることが無くなってしまい
鈴音
とうとう、仕方無く頬杖をつきながら最後のページの隅にあるクロスワードを解き始めた
玲威
鈴音
玲威
盛り上がっている隣の部屋から聞こえる声をぼんやりと聞きながら、今日の夕飯は何にしようか、そういえば近くのスーパーが特売日だったから帰りに寄ろうか、そんなことを考えていた
丁度そんな時であった
_
鈴音
カウンターに置かれた電話機を見てみると、FAXが来ていることを知らせるボタンが点滅していた
暇から解放された嬉しさのあまり、どこか浮ついたような手つきで印刷ボタンを押す
数十秒待った後印刷完了した紙を手に取ると、鈴音は待っていましたと言わんばかりに早速送られてきた文を読み始めた
鈴音
鈴音
鈴音
鈴音
一通り読み上げると、先程のどこか浮ついた雰囲気から一変、眉間に皺を寄せ完全に仕事モードになった
香織
澪
彩香
鈴音
鈴音が驚いた表情で先程まで閉まっていたはずの隣の部屋の扉が開いていることを確認すると、3人は作戦成功だねと言わんばかりの表情を見せた
彩香
澪
彩香
澪
香織
彩香
鈴音が紙を渡すと、彩香は固まった
読み間違いでも何でもなく、そこには確かに「朔月県」の文字が書かれていたのだ
澪
澪
彩香
香織
彩香
玲威
鈴音
そう言って鈴音は手帳で予定を確認した後、すぐさまパソコンへと向かい返信の文を打ち始めた
香織
彩香
この依頼文が本当に幻の場所から送られてきたものであることなど、この時彼女らは知る由も無かった
コメント
6件
朔月県…、そういう世界線なのかとオモッタ…、 やっと暇から解き放たれる…!笑
やっぱ朔月県なんて存在しないよね!!? KYとアホが二人居るの終わってるよこの事務所 かおりんがちょっとだけ頭良くなってる! 「事件乃香織」さんが居るせいでイタズラの可能性下がるの笑った
読了しました📖🤍 「朔月県」なんて聞いたことない地名からいきなり依頼が来るって、もう冒頭から不穏で好きです。パンデミックで探偵たちが暇してる日常パートもキャラの掛け合いが軽快で読みやすくて、そこから急に「18年前の水害」「大学生の遺体」ってガラッと空気が変わるメリハリにグッときました。「イタズラじゃなければ…?」って伏線みたいな終わり方、すごく気になります。 続き、静かに待ってますね🌙