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人形銀河の計画

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人形銀河の計画

1 - 月の女王

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2022年11月11日

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優奈

月の女王はそう言い残し、月に帰る。
少年は絶望に打ちひしがれ、泣き叫ぶ。するとそこに突然、巨大な隕石が現れ そのまま月に衝突してしまった。
少年はその衝撃に巻き込まれ、月と共に粉々になるはずだった。
しかし奇跡的に助かった少年はあることを思い出す。それは彼がまだ子供の頃の事だ。
その頃、彼が住んでいた町の近くでとある事件が起こった。
なんとその事件で死んだはずの人が生き返ったのだ。しかもその時、少年はなぜか その人の魂のようなものが見えていた。つまりそれが愛の力だったわけである。
少年はそれを思い出し、「愛があれば不可能はない!」と叫びながら 隕石を破壊し、地球に戻っていく。
そして地球に戻ってくるとそこには一人の少女の姿があった。
彼女は地球の姫であり、実は月から来た人間であった。
そして彼女の話によると、どうやらこの世界では時間の流れが非常に遅いらしい。
それに気付いた少年は「このままじゃいけない」と思い、彼女に頼み込んで 時間を早めてもらうように頼む。そして彼女からもらった愛の力を込め、 もう一度月へ行く事にした。再び月へ行き、今度はちゃんとした準備を整えた後、 今度こそ扉を開く事ができるかもしれないという淡い期待を抱きながら。
しかし少年は再び失敗してしまった。
しかも今回は前よりも酷かった。彼はまた扉の前に倒れていたのだ。
そこにいた少女は彼を介抱してくれた。どうやらここは彼女の家らしい。
彼女は少年に色々教えてくれる。彼女がこの家の主人であること、 彼女は実は死んでいること、自分は人間ではなく、ゾンビだということ、 今は亡き夫の帰りを待ち続けていること……。
少年は彼女を元気づけようと、彼女とダンスをする。すると急に雨が降り始めた。
少年は急いで帰ろうとするが、彼女は引き止める。少年は仕方なく屋根のある場所に泊まることにし、 翌朝目覚めると、外では昨日の大雨が嘘のように晴れ渡っていた。
外に出てみると、そこには笑顔の少女の姿があった。
少年はその日からずっと、少女と一緒に暮らし続けることになった。
だが、いつまでもここにいるわけにもいかない。
少年は勇気を出して旅に出ようとする。
しかし、それを察した少女に引き止められてしまう。
少女はとても泣きそうな顔をしていた。
でも少年は行かなければならない。だからこう言った。
「僕は必ず帰ってくるよ!」と…………
目が覚めるとそこは病院だった。少年は意識不明の重体になっていた。
医者の話によると少年は車に轢かれそうになっている子供を助けようとして、 代わりに車にはねられてしまったのだという。幸い命は助かったものの、 後遺症が残る可能性が非常に高いそうだ。
少年

優奈

月の女王はそう言って、少年を置いて一人どこかに行ってしまう。
少年は途方に暮れていると、そこには見覚えのある顔があった。それはあの勇者だった。
どうやらこの勇者はこの世界では魔王と呼ばれているらしい。
そして少年を見つけるなり、「お前がここにいるという事はやはり失敗したのか。」と言い放つ。
そして少年を殺そうとするが、そこに現れたのはなんと先程いなくなったはずの 月の女王とその仲間達だった。
女王は「ここは私が食い止めるから早く逃げなさい!」と言う。
少年はその言葉に従い、その場を離れる事にした。
しばらくすると空からはドラゴンに乗った騎士が現れる。
そして「貴様のような悪しき者は我ら正義の騎士団が許さないぞ! さぁ覚悟しろ!」と言って襲いかかってきた。
それを見ていた少年はあることを思い出す。以前プレイしていたゲームでもこんな事が あった気がする。確かその時は…………。
「あっ思い出しましたよ!これって僕が作ったゲームの世界でしょ!? じゃあ僕は主人公ですか?」と思わず叫んでしまった。
それに対して、女騎士は「何を言っているんだ?頭大丈夫か?」と答えた。
それを見た少年は確信した。やっぱりこれは僕の作ったゲームの世界だ。
そしてこの世界を作ったのは恐らく神様に違いない。だって僕の書いた設定まんまだもん。
少年は自分の考えたストーリー通りに話が進んでいることに満足し、自分の役割を全うした喜びを感じていた。
次の瞬間、空から降ってきた巨大な剣によって女王は体を真っ二つにされ 死んでしまった。少年は「なぜだ!」と叫ぶが返事は無い。
その後、少年の前にはいつの間にか勇者が現れていた。
勇者は「貴様がこの国の最後の王か?」と言い放つ。
少年はその言葉の意味がよく分からなかったが、おそらくそうだろうと答える。
すると勇者は突然笑い出し、「やはり貴様には何も見えていないようだな。
だがいいだろう。俺にも時間が無い。お前を殺して俺は先に進むぞ。」と言う。
少年は殺されると思い逃げようとするが体が動かない。
そして気が付けば勇者の持っていた剣が自分の胸元を貫いていた。
少年は痛みを感じる間もなく絶命してしまう。
こうして月の平和を守るはずだった女王は殺されてしまい、少年の命もまた奪われてしまった。
勇者は再び一人になった。
それからしばらく経った頃、一人の男が月にやってきた。
男は勇者を見て驚き、こう言う。「久しいですね。貴方がこんな所に来るなんて珍しい事もあるものだ。
しかしどうして貴方のような人がここにいるんですか?ここは人間が来る
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