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2 - 第2話 妹が可愛かった日の話。

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2025年06月12日

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自分が小1の頃の話です。

お母さん今から買い物行くんだけど、2人とも公園で遊んでる?

図書館から帰る途中、車の中で母に聞かれました。

大愛

行きたい!お姉ちゃん一緒に行こー

じぶん

うん

じゃあ1時間くらいしたら迎えに行くから、それまで2人で公園で遊んでてね

妹の大愛(オオアイ)が真っ先に目を輝かせ、自分も公園で遊びたかったので、母に公園で降ろしてもらうことにしました。

大愛

尻尾取りしよー。この前保育園で教わったの

じぶん

うん

大愛

私鬼やるからお姉ちゃん逃げてね

じぶん

うん。尻尾ヘアバンドで良い?

大愛

良いねー!

自分が頭に付けていた青色のヘアバンドを外して、尻尾のようにズボンに挟んでお尻まで垂らすと、大愛はジャンプして喜びました。

大愛

お姉ちゃん逃げて良いよ。私30秒数えてるから。いーち、にーい…

じぶん

え?もう始まるの?きゃー

大愛は数を声に出して数え始め、自分は逃げ始めました。

正式なルールは分かりませんでしたが、大愛が言うには、「5分以内に私がお姉ちゃんの尻尾を取ったら私の勝ちで、取れなかったらお姉ちゃんの勝ちね」だそうです。

じぶん

5分はどうやって測るの?

大愛

5分って300秒でしょ?私が追いかけながら数えててあげるから安心して

大愛不利やん、と思いましたが、勝った人は負けた人から持ってきたおやつを1つもらえることになっていたので、黙っておきました。

自分はしばらく走っていましたが疲れて走れなくなったので、木の後ろに隠れて周りを見ていました。 すると、大愛が走って来るのが見えました。

大愛

お姉ちゃん見つけたー。まだ170秒しか経ってないんだ。私の勝ちだね

じぶん

見つかっちゃった。お菓子何が良い?

大愛

チョコレート!

自分はいつの間にか尻尾取りからかくれんぼに遊びが変わっている事に気づかず、大愛の言う「まだ170秒」が正確なものかも気にせず、大愛にチョコレートを1つ渡しました。

場面転換

大愛

あれ?お姉ちゃんヘアバンドは?

滑り台を滑って遊んでいると、後からついて来た大愛に聞かれました。

じぶん

お尻に付いてるでしょ?

大愛

付いてないよ

じぶん

どこかで落としたのかも。探して来る

大愛

私も探してあげる!

自分はさっき隠れた木のところ、大愛は公園の入り口のところまで戻り、2人で走ってヘアバンドを探しました。

自分が隠れていた木の根元の周りをざっと見ても見つからず、他のところに移動しようと体の向きを変えました。

大愛

ヘアバンドあったよ!でも私、転んじゃった…

大愛は遠くから走ってきて、見つけてくれたヘアバンドと擦りむいた掌を見せてきました。

じぶん

ありがとう。大丈夫?おんぶする?

大愛

ううん。しなくて良いけど、痛いからベンチで休憩したいな

掌が痛い人におんぶするのも変な話だと思ったのか大愛には断られましたが、自分が妹を心配して出した考えでした。

大愛

私ね、ヘアバンド、あそこの入り口の砂のところで見つけたんだよ

じぶん

ありがとう

大愛

はい、どうぞー!お姉ちゃんに早く渡してあげたくて、速く走りすぎて転んじゃったんだ

じぶん

(え、嬉しい、優しい、可愛い…)

自分は心の中で感動してヘアバンドを受け取り、母が迎えに来るまでベンチに座って妹の創作物語を聞いていました。

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