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ダーミラとクンピ
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コメント
3件
おおっ、これめっちゃ好きなやつだわ…! 影が薄い佐賀が大分にそそのかされてイタズラ繰り返すうちに、どんどん存在自体が消えてく展開がゾクゾクする。最後の鏡で透けてる描写と、大分の「地獄」カウントのニヤニヤがたまらん。復讐のつもりが燃料にされてたってオチ、震えたわ…次も読む🔥
俺ーー佐賀は、九州組織の中でもいつも鬱屈としていた日々を送っていた。
長崎と福岡というキャラの濃い大国に挟まれているせいか、
とにかく影が薄い。
鳥取のように、「マイナー」としていじられるやつもいるが、
佐賀の影の薄さも負けてなかった。
九州のメンバーが集まってる時ですら、
俺の存在はまともに認識されていない。
会議の席順はいつも忘れられ、
会話に入れないのは日常茶飯事。
挙げ句の果てには、すれ違いざまに、
佐賀
沖縄
と平気で足を踏まれる始末。
謝られすらしない。
佐賀
そんなある日の午後、俺は珍しく大分とオフィスで二人きりになった。
あまりの理不尽さとに惨めさに耐えかねた俺が、
日頃の鬱憤を大分にぶちまけると、
大分は湯煙のような、
どこか実体を掴めない不気味な笑みを浮かべて、
こう囁いた。
大分
大分
大分
大分は普段から「地獄」と言う言葉に執着を持つ男だった。
他人の絶望を見るのも、
自分が狂気に落ちるのも悪くないと思ってるような。
歪んだ性格の持ち主だ。
佐賀
佐賀
最初は聞き流そうとした俺だったが、
東京
東京
東京
東京
東京
佐賀
佐賀
佐賀
佐賀
東京
俺は東京のオフィスに忍び込んだ。
驚くほど誰も見ない。
近くにいる神奈川も、千葉も埼玉も。
背後にピッタリと張り付き、歩く東京の前にそっと足を引っ掛けた。
東京
どごーん!!
東京は派手に転んだ。
書類をぶちまけた。
神奈川らも、驚いているが
誰も俺の存在に気づかない。
ある日は東京に水をかけ、
またあるときは東京がデスクでうたた寝している隙に、
油性ペンで顔に大きく落書きしてやった。
目を覚ました東京は
「誰だ!!」
「部屋に誰もいないぞ...!」
「呪いか!?」
と本気で怯えていた。
佐賀
佐賀
驚くほど簡単に成功し、俺のストレスはみるみる減っていった。
調子に乗った俺は、自分を踏みつけた長崎や熊本の飲み物に大量の塩を入れ、
私物を隠したり、
みんなが正体不明で怪異に怯え、
オフィスが疑心暗鬼でギスギスしていく。
その中心で、
俺はすっかり元気になっていた。
佐賀
復讐を果たし、俺は最高の気分だった。
佐賀
佐賀
鳥取
鳥取といえば、同じく影が薄い同士。
真っ先に俺を見つけて、都会の愚痴を言い合える唯一の仲間だ。
佐賀
俺はいつものように声をかけた。
ーーだが、鳥取は俺のすぐ横を、完全に視線を通り過ぎていった。
佐賀
佐賀
佐賀
佐賀
そー...
スッ...
冗談と思って肩を掴もうとしたが、
俺の手はなぜか、鳥取の身体をすり抜けた。
鳥取の瞳には、俺の姿が一切写ってなかった。
佐賀
佐賀
佐賀
鳥取
鳥取はどんどん奥へ。
俺より遥かに遠くにいたはずの島根に声をかけた。
鳥取は、島根の近くに行くと、嬉しそうに手を振って駆け寄っていった。
すぐ目の前にいたはずの俺には一瞬たりとも目線を向けることなく、
楽しげに話し始めている。
佐賀
その瞬間、
身体の芯が凍りつくような異変を感じた。
世界の全てが、急速に狂い始めている。
佐賀
歩いても。
歩いても
歩いても
自分の足が聞こえなくなった。
佐賀
焦って「待てよ」と声を張り上げようとしても、
喉から声が全く出ない。
鏡を見ると、自分の身体が透けている。
いや、
消えかかっている。
誰も俺を見ない。
俺を避けない。
俺という存在の輪郭が、
完全に消え去っている、
底知れない恐怖。
佐賀
佐賀
パニックになりながら、
薄暗い廊下を彷徨っている。
すると、
大分
佐賀
俺はひょっこりと顔を出している大分を見つけた。
大分の赤い瞳だけは、真っ直ぐに俺を捉えて
ニタァと笑っている。
佐賀
俺は大分に掴みかかり、声にならない怒りと恐怖を必死にぶちまけた。
佐賀
佐賀
佐賀
だけど、大分は全く悪びれなかった。
彼は溢れ出る愉悦を隠し切れないように、
指をぽつり、ぽつりと、
折り数え始めた。
大分
大分
大分
大分
大分
大分
大分
大分は楽しそうに最後の7本目の指を折った。
大分
大分
大分
大分
大分
大分
大分
大分は不気味に口を吊り上げる。
大分