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数日後
仕事帰りに駅前を通った時、ざわめきが耳に入った。
sumire
振り向くと、人だかりの中心に竜胆さんがいた。
数人の男たちに囲まれ、睨み合う竜胆さん。
口元には挑発的な笑み、視線は鋭くて、普段の優しさなんて微塵もない。
sumire
sumire
初めてみた彼の"別の顔”。
胸の奥がざわつき、不安でいっぱいになる。
あの人はやっぱり危険な世界に生きている——
そう思ったら次の日から素直に笑えなくなっていた。
rindou
sumire
ぎこちなく返す自分に竜胆さんも、少しだけ寂しそうに目を伏せた