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~夜猫依頼事務所~ 訓練場

猫船

…痛たっ、

猫船

(ちょっとだけ
頭打った…)

チャリリリッ

猫船の魔法 魔法:鎖(黒)

自由自在に 操ることが出来き、 主に攻撃として使われる。

また、繋いだ対象が 自身の体重より重ければ、 対象物の方へ移動可能。

軽ければ、 自身の方へ引き寄せる ことが出来る。

猫船は氷柱に直撃前、 樹に鎖をくくりつけ 引き寄せる力で回避していた。

猫船

(樹は私より
重いから上手く
避けられた。)

猫船

(焦っちゃって
引き寄せる力が
強すぎちゃったけど…)

…ふふっ、大変そうね。

猫船

ッ!

桜の中で 何者かの柔らかい声が響く。

猫船

あれ、起きた?

手合わせ前ぐらいから 起きてたわよ。

さて、変わらせて もらおうかしら?

夜桜は問題ないと思うけど、 仕事に影響したら大変だからね。

猫船

えっと…
前みたいにしない?

しないわよ、 悪い人じゃないからね。

猫船

…分かった、
じゃあお願いするね。

第5話

『潜む者』

夜桜猫

猫船、
大丈夫っ!?

猫船

……。

夜桜猫

(良かった…)

夜桜猫

ごめん、
私のせいで…

猫船

気にすることないわ、
ちゃんと避けてたからね。

夜桜猫

あれ?

夜桜猫

(今、口調
おかしくなかった?)

猫船

だいたい観れたし、
そろそろ止めに入るわ。

猫船

夜桜猫は
ここにいてて、

ポワッ

猫船は桃色の魔法陣を 展開し始めた。

夜桜猫

(…この魔法陣の色、まさか…)

猫船

えぇ、
久しぶり。

チャリリッ

夜桜

……。

シュッ

シュッ!

夜桜は氷柱を回避し、 青影の背後に回る。

ポワッ

パキパキッ!

夜桜

ッ!

ギンッ!

青影

……。

夜桜の刀が 氷の壁で阻害られる。

夜桜

(…駄目か。)

夜桜

(氷の魔法が厄介だ。)

夜桜

ッ!

チャリリリッ!!

夜桜は気配を察知し、 後ろから来るものを避けた。

ガシッ!!

青影

それは青影の身体に 蛇のように巻き付く。

夜桜

(これは桜の
鎖魔法。)

青影

…ッ…うッ…

バキッ!

青影は鎖を掴み、 破壊した。

力強いのね。

青影

ブスッ!

いつの間にか、 猫船が青影の背後にまわり。

青影の首元に 何かを刺した。

夜桜

(注射器?)

猫船

はい、おやすみ。

青影

…うぅ…。

バタンッ!

数秒後、 青影はその場に倒れた。

夜桜

(一体、何をしたんだ?)

猫船

眠らさせただけよ。

猫船

30分後に起きるわ。

夜桜

……。

夜桜

(…桜ではないな。)

夜桜

闇桜…か?

猫船

えぇ、久しぶり。

猫船に潜む者

闇桜(やみざくら)

夜桜

(…ようやく出てきたか。)

猫船?

寝てないわよ、
表に出なかっただけで
見てたからね?

猫船?

それにしても、
面白い新人さんが
入ったのね。

夜桜

白樹からの紹介だ。

夜桜

魔法の事は
初めて知ったがな。

猫船?

へぇ…なるほど。

猫船?

それなら、
私が指導して
いいかしら?

夜桜

お前が?

夜桜

(自分からとは
珍しいな。)

猫船?

新人君を見て、
指導したいと
思ったのよ。

猫船?

本人もだいぶ
困ってるみたいだし

猫船?

いいかしら?

夜桜

(任せるのは…)

猫船?

今回はしないわよ、
だからね?
いいでしょう?

夜桜

(…こいつの言葉は
信用はならないが、)

夜桜

(俺らより
こいつの方が
魔法詳しいからな。)

夜桜

(任せるしかない。)

夜桜

ただし、
前のような問題は
起こすなよ。

猫船?

はいはーい♪

猫船?

とりあえず、
彼を医務室に
運ぼうかしらね。

夜桜

ああ、

…ゴポッ…

コポコポッ…

…ドウシテ…

…ナニモミエナイ…

サムイ…クルシイ

…カエリタイ。

青影

…う、

青影君、
大丈夫??

青影

……。

青影の視界に 猫船が映る。

青影

…ここは?

猫船

事務所の
医務室だよ。

猫船

青影君が暴れちゃって
睡眠薬打たれて
眠ったの。

青影

ッ!?

青影は起き上がり、 周囲を確認した。

青影

(俺、確か
夜桜と手合わせしてて…)

青影

まさか…

ガチャッ

青影

あっ、

夜桜

起きたか。

青影は夜桜の頬のガーゼが 目に入り、青ざめる。

青影

す、すいませんでしたっ!!

夜桜

気にすることない。

夜桜

体調大丈夫か?

青影

…はい。

青影

(また、
やってしまった。)

夜桜

あれは毎回か?

青影

…えっと、

夜桜

…説明してくれるか?

青影

……。

青影は気まずそうに 顔を下向ける。

青影

水魔法は
使ってても
何ともなんですが、

青影

氷魔法を使うと、
あの感じに
なるんですよ。

青影

意識がなくなり、
コントロールが
出来なくなって…

夜桜

……。

青影

…ご迷惑を
おかけしました。

青影

本来なら、
先に話すべきでしたね。

青影

(初日から
大変な事を
してしまった。)

青影

(もうここには、
いられなくなるだろうな。)

その心配はないわよ。

青影

えっ?

猫船?

私が何とかして
あげるわ。

青影

……。

青影

(ね、猫船さん??)

青影

(なんか声の口調と
トーンが変わった?)

猫船?

身体は桜のだけど、
今は別の人間ね。

猫船?

初めまして、
私は闇桜よ。
よろしくね。

青影

(いやいや、
どういう事だ?)

夜桜

…桜の中に
何者かがいてな。

夜桜

俺らはそれを
闇桜と呼んでいる。

青影

…えっと…幽霊?

猫船?

死んでない、
生きてるわよ。

夜桜

まぁ、俺にも
よく分からないが、

夜桜

事務所内では
一番魔法に詳しい。

夜桜

明日から
こいつが魔法を見る。

猫船?

よろしくね♪

青影

……。

夜桜

まぁ、
変な感じだが
その内慣れる。

夜桜

とりあえず今日は
早く帰って
身体を休めろ。

夜桜

また明日だ。

青影

…は、はい。

夜猫依頼事務所~厄災の魔女~

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