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第六話 たった一人で戦い続ける者達1
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きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
帰ってきたきりやんはソファに寝転んだ
シャークん
きりやん
きりやんはソファの上ででろんと溶けた
大きな桜の木が一本だけ立っている 広い平原に
スマイルは二階建ての立派な家を建てた
その家には現在――
三人の男が住んでいる
一人は家主のスマイル
もう一人は その助手であるシャークん
そして最後の一人は この土地を所有する聖職者きりやん
家の周辺には畑が広がっている
以前スマイルが管理していた
陰鬱で荒れ果てた
雑草(薬草)は見る影もなく
きりやんによって美しく整地されていた
きりやん
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
きりやん
シャークん
スマイル
とんとんと足音を鳴らしながら
二階から家主のスマイルが降りてきた
シャークんは階段を見上げてた
シャークん
スマイル
スマイルは意気揚々と
倉庫から斧を取ってきた
その様子を見たシャークんは
まためんどくさそうにげっそりとする
シャークん
シャークん
きりやん
きりやんは起き上がった
きりやん
シャークん
きりやん
きりやんは再びソファに沈んだ
それを後目に
出ていこうとしているスマイルが
シャークんの視界に入った
確かにこの野山には野豚が生息している
今までシャークんも何度も狩ったし
なんならスマイルに生息地を
教えてもらったほどだ
シャークん
シャークん
シャークん
スマイル
玄関の扉に手をかけて
スマイルは振り返った
スマイル
シャークん
きりやん
スマイルはごとりと斧を
玄関近くの壁に立てかけた
きりやん
そんなことを考えながら
スマイルもシャークんも
この野山に詳しそうな印象を覚えた
きりやん
シャークん
シャークん
シャークん
きりやん
スマイルから返事はなかった
スマイル
きりやん
きりやん
スマイル
スマイルがソファの前に立つと
きりやんは起き上がって
ソファに座りなおした
その隣にスマイルが腰をかけた
きりやん
スマイル
スマイル
きりやん
スマイル
シャークんが料理をする音が部屋に響く
きりやん
沈黙に耐えかねたきりやんが
ソファから立ち上がった
スマイル
きりやん
スマイル
きりやん
きりやん
きりやんはそのまままた
外へ出て行ってしまった
シャークんとスマイルは
顔を見合わせて首を傾げた
きりやん
さぁっと風が吹いて
桜の木の葉がざぁっと音を鳴らす
きりやん
きんとき
きりやん
きりやんの背後に現れた
きんときはぺろりと舌なめずりをした
にこにこと笑顔なきんときに
きりやんは首筋をさすった
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
町の異常現象について
話がしたかったというのに
シャークんもスマイルも
まったくと言っていいほど町に無関心だ
きりやん
きんとき
きんとき
この山と町は隣接しており
気候はいつも同じだ
なのに町にだけ雨が降っていて
山はお天道様が照らしている
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやんがきらりと眼鏡を光らせる
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きりやんは魔族のスマイルには
すぐに人間じゃないことが
バレるだろうなと思ったが
スマイルは自分に
敵意がなければ余計な詮索は
しないようだったので
大丈夫だろうと余計な心配は
頭の隅に追いやった
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
三十分ほどで帰宅したきりやんは
元気よく扉を開けた
きりやん
シャークん
シャークんは夕飯を作っており
椅子に座って本を読んでいるスマイルは
完璧にきりやんを無視していた
きりやん
きりやん
きりやん
きんとき
きんとき
きりやん
きりやん
きんとき
きりやん
きんとき
スマイル
スマイルが顔を上げて目を丸くした
家主の許可なく他人が入ってきたのだから
驚きもするだろう
スマイル
きりやん
きんとき
きんとき
ガチャン――ッ!
大きな音が鳴って全員が台所の方を見た
台所からふらふらとシャークんが出てきた
きりやん
きりやん
スマイル
シャークん
シャークんはきんときを見て
ばっと口を塞いだ
そんなシャークんにきんときは首を傾げる
きんとき
きんとき
きんとき
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
シャークん
ふらふらとシャークんは後ずさると
裏口の方に駆け出していった
三人はそれを静かに見送った
きりやん
スマイル
きりやん
スマイルは重い腰を上げて
シャークんの後を追いかけた
裏口のドアは少しだけ開いており
シャークんが慌てて外に
飛び出していった事が窺えた
スマイルが外に出ると
ぽちがスマイルを出迎えた
スマイル
ぽちはわん、と大きく吠えると
スマイルを案内するように歩き出して
スマイルはその後を追って歩き出した
シャークんは桜の木のふもとにいた
地面に手をついて必死に何かを掘っていた
スマイル
シャークん
土まみれになった顔が振り返る
よほど急いでいたのか
シャークんは肩で呼吸をしていた
スマイル
シャークん
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
シャークん
シャークん
シャークんは言いづらそうに
視線を右往左往させる
スマイル
シャークん
――死んだんだよ
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