コメント
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辛い。しんどいを 全部吹っ飛ばして、 笑って受け入れてくれたのは 初めてだった。
初めてこの街に来て、 人の優しさに触れたと思う。
俺自身も、 どこか変わってきてる様な気がする。 風鈴に来てから 新しいがたくさん見つかった
言いたいことも、 ちょっとは素直に言えるようになった。 けどこれだけは、 絶対誰にも言ってやらない。
彼奴が好きなんて、 な……
教室がザワザワと、 いつものように賑やかだった。 美学?とかの話やら 美容についての話しやら 喧嘩についての話しやら、 話題は沢山転がっていた。
楡井
桜
ちょっとずつ、 朝アイツらにおはよう と言われるのに慣れてきた。 顔も……今は赤くないと思う。
蘇枋
桜
ちゃんと俺は目を見れただろうか。 挨拶を出来ているだろうか。 違和感はないだろうか。 下向きの思考だけが流れてくる。
蘇枋
蘇枋
アハッと言わんばかりの、 嘘くさい笑顔を上げて 俺の心配をしてきた。 俺の焦りか、 気配か何かを察知したのだろうか。
気を配って話を振ってくれた。 自分はどうでもいいみたいな顔して、 周りの心配ばっか。 この心配加減も、嘘かもしれねぇけど。
楡井
桜
蘇枋
また胡散臭い笑顔で 俺の間違いを指摘した。 常に笑ってるコイツ。 なんで俺、 こいつに惚れちまったんだろう。
楡井
桜
楡井
クラスのヤツらが デケェ声して話してた俺らに 視線を向けた。 周りから、 桜体調悪いんか!? やら、 無理そうなら帰れよ~ やら、
俺の事を心配する声が飛んで来た。 ここにいると、 心が温まる感じがする。
蘇枋
桜
桜
アハハッと また笑う。 クラスからも笑いが溢れた。 楡井はアタフタしてたけど。
優しさ溢れる笑いに包まれる中、 クソでけぇ音が スピーカーから鳴り響いた。
桜
楡井
蘇枋
強がり。 自分の事隠して 笑って生きて、 何が楽しいんだ。
はーーい! 今から街の見回りを始めまーす! みんな〜! いつも通り他の学年とも仲良くなー!!
キーーーンとする 音を鳴らしたスピーカー。 また音量を間違えたのか、 馬鹿でけぇ音が校内に流れた。
全員が驚き急いで耳を塞いだ。 蘇枋はニコニコ笑って後ろに腕を 組んでいた。
おい、梅宮!!!! まった音量設定間違ってるぞ! いい加減にしろ!
と、音量を小さくせず、 スピーカーなら クソでかい音で怒鳴り声が入った
え?マジ?俺またやった?? えぇー!ごめーん!皆ー!
多分校内全員が思っただろう。 謝る前に音量を小さくしろ、 っと。