自殺活用課

案内係に案内され、俺は辺りを見渡す。

1〜41の番号が書かれている扉がずらりと並んでいる。

どうやら俺は、41番らしい。

ｶﾁｬ

俺はドアを開けて中に入った。

俺は、中に入って驚いた。

まるで、どこにでもあるような普通のビジネスホテルと何も変わらなかった。

ご丁寧に、腹が減った時用の食事のメニューまで置かれている。

俺は、メニュー表を手に取った。

洋風から和食、中華、ファーストフード類も揃っている。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

俺はクローゼットを開ける。

そこには、41の数字が大きく書かれた洋服が置かれていた。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

俺は、耳を疑った。

何故、今から死ぬかもしれない人間にここまでするのだろうか。

まるで理解ができなかった。

俺は部屋を見渡した。

しかし、時計は見当たらない。

ｸﾞｩ〜

俺のお腹が鳴った。

俺は少し迷いながら、内線を取った。

食事を取り終わった後、俺は気づいたら眠ってしまっていた。

どれぐらい眠ってしまったのだろう。

もはや、全く分からない。

俺はふと、「洋服に着替えろ」という指示を思い出した。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

俺は顔を洗い、

「ファイトステージ」とやらに出るための支度をした。