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やばいなんか感動🥲 めちゃ神作ですね!!🫶🏻💗 続き楽しみです!!!!✨
紹介状を書いてもらって通い始めた 病院は駅を挟んで家とは反対側にある
病院にはhrくんが休みで ついてきてくれる
検診の後、ランチを食べようと 病院近くのカフェに入った
hr
時計を確認したhrくんが声を上げる
今日は調子が良かったので つい話し込んでしまった
hr
et
最近部活で忙しかったhrくんは 休みで友達と遊ぶ約束をしていた
hrくんを送り出して私は帰路についた
誰かと過ごした時間が楽しい時は 1人になると寂しくなる時がある
とぼとぼとした足取りで駅前に行くと
et
道の向こうにあるファミレスの中に クラスメイトの姿を見つけた
親睦会が今日だった事も すっかり忘れていた
店内にいる彼らはみんな 楽しそうで心がちくりと痛む
私はそんな痛みに気づかない ふりをして再び歩き出した
et
今日の診察で先生は わずかに顔を曇らせた
それは病気が確実に 進行しているということだ
道を曲がると一気に住宅街になる
人通りのまばらな道を歩き進め、 交差点を二つ過ぎれば家
というところで背後に気配を感じた
なんだか嫌な予感がして 歩くスピードを上げる
けど、重なるもう一つの足音も 同じように速度を上げた
怖くなって駆け足になりかけたそのとき
yan
聞き覚えのある声に名前を呼ばれた
びっくりして振り返るとオレンジ色の 空を背にしたyanくんが立っていた
et
強めに言ったつもりが 出た声は弱々しかった
そんな私の様子に気づくそぶりもなく 私との距離を縮めるyanくん
yan
et
講義すると驚かせたことに気がついて yanくんは素直に謝ってくれた
yan
バツが悪そうな顔のまま、 yanくんが聞いてくる
et
yan
親睦会に来れるでしょと、 yanくんの表情が言っている
時間あったらきてよ、というurの 優しい切り上げ方がここにきて痛い
et
yan
et
家こっち?と言って歩き出す yanくんの背中を慌てて追いかける
et
yan
et
yanくんの服の裾を力一杯引っ張って yanくんを引き止める
yan
et
yan
et
ジロリと睨むとyanくんがふっと笑った
眩しい笑顔に、思わず息をのむ
yan
yan
いつになく優しい声が柔らかく響く
やめてよそんなこと言うの
心にかけた鍵を、壊しに来ないでよ
et
ぐっと唇を噛んで、声を絞り出す
et
掴んでいた手を乱暴に離し、 すぐそこに見えていた家まで走る
走ることは禁止されているけど、 そんなことを考える余裕はなかった
yan
驚いたように名前を呼ぶ yanくんの声がして、
彼から逃げてばかり いることに気付かされる
家の中に入ると、yanくんの 声は聞こえなくなった
そのことにホッとして、 でも、ちょっとがっかりした
et
友達なんて作らないって 私自身が決めたのに
"etさんなら絶対にすぐ 打ち解けられるし、楽しいよ"
穏やかに紡がれた言葉が
オレンジ色に染まる広い背中が
頭に焼き付いて離れない
et
目の奥が熱くなって、 漏れそうになる声を噛み殺しながら
それらをかき消す方法を 必死に探したんだ