この世界がたとえ壊れていても『完』

きんとき視点

ﾄﾞﾝｯ

ﾄﾞｫﾝｯｯ!

何が、起きた

なんだ？今の音は

最初の音は人を押すような音

2つ目は何かに勢いよく人間がぶつかったような音

...まるで人が轢かれたような、 そんな音

そういえば、Broooockは？

状況を整理するのに必死で 周りのことが見えていなかった

そこには、Broooockがいた

だが、"それ"をBroooockと認めるのには少し時間がかかった

赤黒い液体の水溜まりの上に ボロボロの服を纏った人間がいた

そんなわけない

そんなわけない

さっきまで喋っていたんだぞ？

きっとこれは悪夢だ

いつかは覚める

悪夢のはずなのに なんで目が覚めないんだ

これは、夢だ

そうだ、救急車

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

ｶｯｶｯｶｯ

ﾀｯﾀｯﾀ

ｶﾞﾗｯ

なんだ...！？これ...

こんなBroooock見たことがない

どうやらBroooockは、 記憶喪失になってしまったらしい

俺のことを、みんなのことを忘れてしまったらしい

...そして、 無理矢理思い出させるにはものすごい体力と精神を削るらしい

...何が、何が大丈夫なんだ

俺のせいで Broooockに大怪我をさせてしまった

俺はBroooockと 一緒にいていいのだろうか

...いや、ダメだな

もういっそのこと 元に戻してしまえばいい

その方が、Broooock的にも楽だろう

俺らといない方がよっぽど気楽だ

しかも、たとえ一緒にいるとしても、 俺は今まで通りに笑えない

...さよならBroooock

ごめんね

ばいばい Broooock

我儘な俺を許してください

みんなにはどう言われるんだろ

みんな、Broooock

ｶｯｶｯｶｯ

どうしよう 会えなくなる前に顔見に行こうと思ったけど

会っちゃ、ダメだ

Broooockを、 戻してしまった

昔の、とても辛そうにしてた

なんで俺が泣いてるんだよ

本当に辛いのはBroooockなのに

本当に泣きたいのはBroooockなのに

きんときの部屋

電話は嫌だ 直接会って、殴ってもらわないと気がすまない

WTグループライン (Broooock以外)

朝

話し終わった

ｷﾞｭ