/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
ピピピ
穂波
…37,8…
穂波
（どうしよう…今日宵崎さんの家事代行の日なんだけど…）
穂波
（でも宵崎さんの様子や作ったご飯の減り具合も確認した方がいいよね…）
穂波
宵崎さんと仲が良い人に頼むとか？…あ
一歌
か、家事代行しに来ました…！
奏
…え？星乃さん？
奏
そっか、望月さん風邪ひいたんだ
一歌
それで穂波から奏さんの体調やご飯の減り具合を確認してほしい…と
奏
そっか、ごめん。わざわざ来てもらって
一歌
い、いえ…！久しぶりに宵崎さんに会えて嬉しいです！
奏
そ、そっか
奏
体調は大丈夫。変わらないよ。
奏
えと…ご飯は向こうの冷蔵庫に…
一歌
わかりました…！
一歌
えっと…あ付箋が貼られてるやつかな
一歌
ふふ、穂波凄く几帳面だな
一歌
（あれ…ほとんど減ってない…。穂波前に私達に相談してたけど…。）
一歌
心配になるのも分かるな…
奏
星乃さん、場所わかった？
一歌
あ…はい。奏さんあまり食べてないですけど体調は本当に大丈夫ですか？
奏
あ、うん。作業に集中してたらつい
一歌
…そう…ですか
一歌
あれ？りんご…？
奏
あっ…これは…その
奏
私の友達がりんご好きなんだけど…
奏
全然希望通りの形に切れなくて…
奏
捨てておいて大丈夫だよ
一歌
すてっ…！？だめです！！
一歌
私、得意ですよ…！皮むき…！
奏
え？そうなの？
一歌
奏さんが切りたかったのはどんな形なんですか？
奏
その子兎の形が好きで…その形を練習していたんだけど…難しいね
一歌
じゃあ兎の形のりんごを切るので今日は一緒にそれ食べましょう…！
奏
え…あ、じゃあ待って星乃さん
一歌
え？
奏
私も切れるようになりたい
一歌
…！！
一歌
穂波みたく上手に教えられるかは分かりませんが、私で良かったら！
奏
私の切ったやつすぐに分かるね
一歌
でも最後のはとても上手ですよ
奏
そっか、ありがとう
奏
…これ何個かもらって良い？
一歌
？はい…大丈夫ですけど
奏
前兎の形のりんごが欲しいって言ってた子にあげたくて…
奏
あ、なら星乃さんが切ったやつの方が…
一歌
だめですよ！奏さんの方がきっとその人に対する想いが強いはずです！
奏
そっか…喜ぶと良いんだけど
奏
（今日セカイで会えるかな）
何もないセカイ
奏
まふゆ…良かった。お母さんは大丈夫？
まふゆ
うん。誰かと電話で話してた
絵名
それ…地味に怖くない？いつ会話が終わるか分からないし…
瑞希
それで、奏どうしたの？
奏
あ…うん。これ食べてほしくて
まふゆ
うさぎの形のりんご…
瑞希
え！？奏が切ったの！？凄く上手！！
奏
あ、友達に教えて貰って…食べられる？
絵名
…ん、凄く美味しい…！！
瑞希
あ、絵名ずるーい！ボクも！
奏
まふゆ…
まふゆ
…味はしないけど
まふゆ
温かいような気がする
奏
…！
まふゆ
でもこのりんご…兎の形？そう見えないけど
奏
あっ…これはその…最初に切ったやつで
絵名
あー！まふゆ！そういうのは言わない方がいいでしょ！！奏！大丈夫だからね！
瑞希
あっははは！まふゆってば面白い！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
