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第二十一話 「名前のない咲かれ」
福岡は一人、HYDRANGEAの過去資料を整理していた。
そこで見つけたのは、"Prototype Code:KAGAMI"の最後のページ。
《人格β、正式名称:咲良(さくら)/人格α:灯(とも)》
福岡の独白。
福岡
福岡
彼はすぐさま全都市に緊急回線をつなぐ。
《各都市へ、今から送る映像が“第九の真相”や。信じる信じんは任せる》
【記録映像・8年前】
若き“東京”が、HYDRANGEA設立を各都市に提案していた。
だが、映像の最後――カメラが切れる寸前の一言。
『咲けなかったやつらが、俺の中で暴れる前に―― 咲くやつらだけ、残せばいいんだよ』
その顔は、あきらかに“今の東京β”の顔だった。
宮城が情報操作の痕跡を追っていた。
部下
部下
部下
宮城
宮城
北海道が向かったのは、廃墟となった「旧・無所属都市群」
――かつて“咲けなかった”花々が沈められた場所。
そこに、一本のメッセージが刻まれていた。
「咲いてよかったですか?」—YAMANASHI
北海道の拳が、音を立てて壁を砕く。
北海道
北海道
愛知の隣には、大阪。
後部座席には、広島・福岡・宮城――
全都市が、東京で集結する準備を進めていた。
大阪
大阪
大阪
大阪がつぶやく。
大阪
愛知の目が、鋭く光る。
愛知
愛知
愛知
東京が、鏡の前に立つ。
人格α(灯)が、人格β(咲良)に語りかける。
東京(α)
東京(α)
東京(β)
東京(β)
鏡の向こうで、人格が裂ける。
そして――
と_k_u¿
と_k_u¿
と_k_u¿
東京の人格名が判明
α=灯(とも)、β=咲良(さくら)
第九の黒幕は東京β
咲けなかった都市を吸収しようとしていた。
七都市、ついに連携して東京へ
“止める”のではなく、“救う”ために
伏線回収~東京編~
① 東京の「沈黙」が多い
他都市が激しく議論している時、東京だけ妙に口を閉ざすシーンがある。 普段の東京なら仲裁や采配を下すはずなのに、「……」で終わる場面が目立つ。
➡ これは人格α(灯)が“何かを抑えていた”=人格β(咲良)を出さないようにしていた伏線。
② 指示の「二重性」
表向きは七都市をまとめる冷静な指示を出す。
でもその直後、どこかで矛盾するような行動を取る(例:「泳がせろ」と言ったあと、「動け」と言う)。
➡ これは人格αと人格βが交互に主導していたから。
③ 「裏切り?」のセリフ(第1話ラスト)
東京がふと漏らした「裏切り?」は、他都市に対してのものじゃなくて、 “自分の内側=咲良の動き”に気づいた瞬間だった。
➡ 読者視点ではミスリードされるけど、後に回収される形。
④ 「選別」への異常な執着
東京は序盤から「選ぶ/選ばれる」という言葉を妙に強調して使っていた。
しかもそれを“必要悪”のように語る。
➡ これは咲良側の意識が滲み出ていたため。
灯(α)は本来そこまで「選別」に執着していなかった。
⑤ 偽HYDRANGEAの泳がせ
「泳がせろ」と東京が命じていたが、これは実際には咲良が裏で操っていた。
表の東京(灯)は制御できず、あえて“泳がせる”しかなかった。
➡ 結果、表では合理的な判断に見えるけど、裏では“自分自身の影”を助長している。
七都市が初めて全員そろって共闘
山梨(第九)ついに動く、「最終の咲」発動
東京の“人格”が、ついに対峙する
次回
第二十二話 「散るか、咲くか」
next→♡430
今の心配事は残り4話で完結できるかです()
追記
新作。よかったら見て。
後悔はさせない。
コメント
4件
遅れて申し訳ございませんしたぁッッッ!!! 発狂すrやにたgyuあそやgみき(?) もう完璧だろぉ……(((?)
やばいっ! クオリティがっ!! 高すぎるっ!!! 語彙力なくてすみません… 次回も楽しみにしています✨️ 頑張ってください!