昼
ガラガラッ
琉弥
…よっ
愁斗
おかえり(*^^*)
琉弥
モグモグ…
愁斗
弁当じゃないんだね
琉弥
あぁ…親共働きだし
両親は朝の薄暗い時から出て夜遅くに帰って来る
愁斗
そうなんだ…
愁斗
そのパンいつも食べてるの?
琉弥
うん
俺はよくクリームパンを食べる
琉弥
好きだし,このパン
愁斗
甘党なんだね
琉弥
まぁね
甘いものは好き 辛いものは少し苦手
琉弥
そういえば
愁斗
何?
琉弥
俺の前の席のやつ…仲良いの?
愁斗
琉弥の前……あ,幸輝のこと?
琉弥
うん
愁斗
もちろん,仲良かったよ
幸輝が羨ましい…
俺が知らない愁斗を知ってる
って…何嫉妬してるんだよ俺は…
別に愁斗のこと好きじゃないだろ…
愁斗
3年間同じクラスだったし
琉弥
幸輝って…陽キャだよな
愁斗
そうなのかな?
琉弥
え…?
俺は愁斗が否定して驚いた
愁斗
幸輝…沢山友達がいるわけじゃなくて
愁斗
質が深い友達がいるんだよ
琉弥
…だから?
愁斗
陽キャっていうよりも,相手の懐に入るのが上手いんだよね
琉弥
なるほど…
愁斗
あと,仲良くなりたい人しか話さないって言ってた
琉弥
…!
何で幸輝は俺に話しかけてきたんだ?
こんな…陰キャで…中学時代にいざこざがあったせいで捻くれた俺に
愁斗
でも,何で急に幸輝の話?
琉弥
いや…別に
愁斗
何か嫉妬しちゃうなぁ〜)プクゥ
琉弥
へ…?
愁斗が…嫉妬?
愁斗
俺以外の話,されるの)チラッ
琉弥
ご…ごめん
愁斗
謝らないでよ笑
愁斗
ただ…約束して?
琉弥
約束?
愁斗
何か急用じゃない限り,俺以外の話するの禁止!
もし愁斗と付き合ったら…束縛されそう
…てか付き合う前提で考えてどうする
愁斗
あ,もちろんプライベートの話はOKだから!
琉弥
分かった,約束
愁斗
ヘヘッ,嬉しい(*^^*)
笑った顔はまるで太陽のよう そして俺の心を照らす
愁斗
だって,今の俺には琉弥しかいないし
愁斗
せっかく俺と居るのに他人の話されたら寂しいんだもん
琉弥
確かに…
もし俺が愁斗の立場だったら同じことを思ったかもしれない
愁斗
ごめんね,ご飯の途中に長々と…
琉弥
いいよ,すぐ食べ終わるし
しばらくして昼休憩が終わり愁斗と別れて五時間目の準備をした