すべては天の仰せのままに

パッとデスがその人を覗き込む

イラッとしながら口角を上げたデスはそのあとスッと雰囲気を変える

そのいかにも悍ましい言葉と目の前の可愛らしい男の子がリンクする

背筋がゾクリとするデスの低い声が耳に響く

私が動けない間にデスはその子にオノを振り下ろす

そうして私にニヤリと笑ってみせた

私たち神が様という敬称をつけて呼ぶ人物が2人だけいる

1人はミカミ様…総合的な神様であり、私たちを取りまとめる人

もう1人はその娘のフィリウム様である

天に戻ると魂は命となる

フィリウム様から許可を得て私たちは

ヴィタという命の神と

ハートという心の神によって

その子の魂を甦らせる

命を司る彼、ヴィタは動物や物とも言葉を交わすことができる

またその言語を統一したり命を吹き込むこともできる

そして心を司る彼女、ハートは人の持つ感情を操っている

というのも各々に個性があってそこは変えられないんだけど

物に感情を生み出したり、人の感情のオーラにも敏感だ

膨大な気配とともにある姿を目にする

ヴィタがザッと地面に片膝をつけて見上げる

私やデス、ハートもそれに気づいてしゃがみ込む

上から下までジロリと見つめたフィリウム様は

驚くべきことを言った

この度

少しチャラい雰囲気を持つ男の子のお世話係に任命されました