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シグ!出番だ!スイを守れ!
う、うわぁ泥棒だ(スイの)やっつけろー
時雨(シグ)
ひどく冷たい声だった
空気が一瞬で張りつめて
冷や汗を感じながらうしろを振り向く
翠雨(スイ)
私が呼ぶと、シグは打って変わって
途端にふわっと優しくほほ笑んだ
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
陽路(ヒロ)
時雨(シグ)
ヒロくんに対して敵意を隠さないシグ
またヒロくんに申し訳なく思いつつ
シグに肩を抱かれて教室を出た
──ふたりきりの空き教室
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
拗ねたような表情を浮かべて
私の髪を丁寧な手つきで撫でるシグ
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
私を抱きしめて、ため息をつくシグ
私も戸惑いつつお箸を置いて
シグの体をそっと抱きしめ返した
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
背中に回されていたシグの手が動いて
私の太ももをするりと撫でてきた
それだけでは終わらず、ゆっくりと
スカートの中へ侵入してくる手
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
弱い部分を指先でゆるく刺激されて
甘い感覚に体の奥が熱くなってくる
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
時雨(シグ)
──お昼休みが終わって
5時間目がはじまる直前に教室に戻った
陽路(ヒロ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
陽路(ヒロ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
陽路(ヒロ)
陽路(ヒロ)
陽路(ヒロ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
陽路(ヒロ)
陽路(ヒロ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
──その日の、夕食時
おごそかな雰囲気の大広間で
広いテーブルに並べられた料理たち
どれも一流のシェフのお手製…だけれど
母親
翠雨(スイ)
母親
母親
母親
テーブルの上席付近に座る母が
遠くの端に座る私たち双子に届く声で
聞こえよがしに毒づいた
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
ピンと張りつめた苦しい空気の中で
料理の味なんて…いつもわからない
母親
兄(晴哉)
兄(晴哉)
母親
──そう
私たち双子は彼女の実の子じゃない
父親と愛人の間にできた 非嫡出子…
母親
母親
母親
兄(晴哉)
兄(晴哉)
母親
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
兄(晴哉)
翠雨(スイ)
翠雨(スイ)
兄(晴哉)
兄(晴哉)
兄(晴哉)
翠雨(スイ)
時雨(シグ)
翠雨(スイ)
母親
母親
兄(晴哉)
兄(晴哉)
母親
ふたりの会話を聞きながら
私は隣のシグに感情を悟られないよう
手が震えないよう…、懸命にこらえた
兄(晴哉)
翠雨(スイ)
兄から言いつけられた場所は
いつもレッスンで使うピアノ室ではなく
グランドピアノが置いてある
私の部屋より何倍も広い兄の部屋
兄(晴哉)
兄(晴哉)
兄(晴哉)
冷たい瞳をした兄が口元を歪める
ゾッとして体がすくんだ次の瞬間
兄(晴哉)
グイッと腕を乱暴につかまれ
広いベッドに力づくで押し倒された
翠雨(スイ)
兄(晴哉)
ギシッとベッドのスプリングが鳴った
覆いかぶさってくる兄の大きな体に
心の中が恐怖一色に支配される
兄(晴哉)
楽しげに笑う兄に胸ぐらをつかまれ
兄(晴哉)