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誰が私を狙ってる?〜瑠璃編〜

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誰が私を狙ってる?〜瑠璃編〜

1 - 誰が私を狙ってる?〜瑠璃編〜

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2019年03月30日

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愛衣

こんばんは🌙みんな、ちゃんとAILANやってるかしら?

大桐 瑠璃

はいはい。ちゃんとやってますよ。

広坂 賢汰

何で、AILANしなきゃいけないの?

登矢 桃華

それな(^^)面倒くさ〜い

富堂 龍臣

何なに?また金持ち自慢ですか?

愛衣

いいえ、自慢でもないし、面倒くさくもないわ。

愛衣

皆さんに集まってもらったのには、理由があるの。

愛衣

皆さんにある共通点があるのをご存知で?

大桐 瑠璃

は?何それ。共通点って何?

愛衣

それは、私の家に来たことがある、ということ。

登矢 桃華

あーね……。

登矢 桃華

って、それだけ?

愛衣

そうよ。

広坂 賢汰

は?だるっ。俺、もうやめていい?

愛衣

ダメよ。外でちゃんと警察が待ってるから。

富堂 龍臣

え?何言ってんの?

愛衣

まぁ、それはさておき

愛衣

皆さんは、私が人工知能だということを知っていますよね?

大桐 瑠璃

それはさておきじゃなくて、警察がいるってどういうこと?

愛衣

まぁ、それはさておき

愛衣

皆さんは、私が人工知能だということを知っていますよね?

愛衣

この質問に答えて下さい。

広坂 賢汰

そんなことより、警察がなんでいんだよ。

登矢 桃華

はいはい。もう面倒くさいから。

登矢 桃華

知ってますよ。もちろん。あなたが人工知能だということは。

愛衣

それでは、私のような人工知能は、アイクロムチップというものが
必要だということも知ってますね?

登矢 桃華

はいはい。知ってますね。

愛衣

それでは、今、私の中にあるアイクロムチップの充電が
残り少ないことも知ってますね?

大桐 瑠璃

うん。もちろん。

愛衣

ここで、問題です。

広坂 賢汰

は?ふざけんな。

愛衣

私は今、新しいアイクロムチップが必要です。

愛衣

ですが、普通だったらあるはずのアイクロムチップがなぜかありません。

愛衣

さて、どうしてでしょう?

富堂 龍臣

何だそれwそんなの誰かが取ったからじゃないの?

愛衣

ピンポン大正解⭕

愛衣

私は、その誰かを46億人の中から4人に絞ったのです。

大桐 瑠璃

もしかして、その4人が私達。ってこと?

愛衣

はい。そのとおり。

広坂 賢汰

ふざけんなよ。言っとくけど、俺じゃねーから。

富堂 龍臣

でもさ、4人に絞れるなら、犯人も分かるはずじゃない?

富堂 龍臣

何でわざわざ直接会わないで、AILANで連絡取るの?

愛衣

それは、罪を償わさせる為です。

愛衣

自白した方が罪をしっかりと感じることができるからです。

登矢 桃華

なんとかチップを取られただけで、罪にとわせるんだww

愛衣

もちろんです。将来地球を救うかもしれない私が死んでしまうことは、

愛衣

地球にも皆さんにも致命傷だと思いますしね。

登矢 桃華

なんでそんな、自信満々なの?

登矢 桃華

もしかしてもう、犯人の見当がついてるのかな?

愛衣

えぇ、大体はもうついてますよ。

大桐 瑠璃

へえ〜じゃあ、早く教えてよ

愛衣

分かりました。

愛衣

それではまず瑠璃さんから私の推理を聞かせましょう。

大桐 瑠璃

は?何で私なの?

愛衣

言っておきますが、これで犯人じゃなければ捕まらないのでご安心を。

愛衣

ですが、もし犯人の場合は、即座に警察に差し出すのでご用心を。

富堂 龍臣

マジかよ……。

愛衣

気を取り直して、瑠璃さんから行きますね。

大桐 瑠璃

はぁ…。もうどうでもいいよ。

大桐 瑠璃

早くやって。

大桐 瑠璃

どうせ犯人じゃないから。

愛衣

それでは単刀直入に言いますね。

愛衣

瑠璃さんは私を好きでしたか?

大桐 瑠璃

もちろん。大好きですよ。

愛衣

その言葉に嘘はないですか?

大桐 瑠璃

当たり前です。

愛衣

瑠璃さんは母親のことを好きですか?

大桐 瑠璃

はい。もちろん。

愛衣

瑠璃さんは母親が職場で、いじめられているのを知っていましたか?

愛衣

正直に言ってください。

大桐 瑠璃

大桐 瑠璃

知ってたよ。お母さんがいじめられているのは。

大桐 瑠璃

それで心配になった私は、お母さんが勤めているスーパーに行ったの。

大桐 瑠璃

そしたら貧乏くさい、っていう理由でいじめられていることが

大桐 瑠璃

わかったの。

大桐 瑠璃

でも、この人達も子供みたいな感情はあって、

大桐 瑠璃

まだ完全に大人に成りきれてないんだな

大桐 瑠璃

って思うことにして、深く考えるのは諦めたの。

大桐 瑠璃

その代わり、私に出来る事をしようって思ったの。

愛衣

私に出来る事とは?

大桐 瑠璃

それは、まだ決まってない…。

大桐 瑠璃

それこそ、こんなことしてる場合じゃないの。

大桐 瑠璃

少しでも、お母さんの家事を手伝って、

大桐 瑠璃

お母さんを楽にしてあげたいの。

愛衣

それなら、瑠璃さんの番はもうすぐ終わりますよ。

愛衣

実は、皆さんにまだ言ってなかったことがあります。

愛衣

この家からなくなったのはアイクロムチップだけじゃないんです。

広坂 賢汰

は?どういうことだよ。

愛衣

ルビーのネックレス、
サファイアの腕時計、
ダイアモンドの指輪、
エメラルドのティアラ

愛衣

もアイクロムチップと同時に無くなっているのです。

登矢 桃華

それが何なのよ?

愛衣

最初にお話した、皆さんの共通点を思い出して下さい。

登矢 桃華

あなたの家に行ったことがあるっていうこと?

愛衣

はい。そのとおり。

愛衣

まだお話してなかったのですが、
この家に来たことがあるのは、皆さんだけなのです。

富堂 龍臣

つまり、その無くなった4つの宝物は、俺等が盗んだって言いたいんだね?

愛衣

はい。そのとおり。

富堂 龍臣

残念だけど、その考え、間違っているかもよ?

富堂 龍臣

もし、僕らじゃなくて、泥棒が盗んでいたら?

登矢 桃華

そうだよ!泥棒だったらどうなるのよ!

愛衣

なるほど。その考えがありましたか。

愛衣

ですが、残念、その考えは0%間違っています。

富堂 龍臣

どうして?

愛衣

実はこの家には1000個のカメラが設置されています。

愛衣

その全部のカメラには、顔認識センサーがあり、

愛衣

皆さんの顔だけがプログラムされているのです。

愛衣

なので、皆さん以外の人間が、この家に侵入したら、

愛衣

すぐに、防犯システムが作動し、即警察行きになります。

愛衣

ですが、最近、そんな事件は起きていませんですし、

愛衣

皆さんだけが、盗めるスキがあった、というわけです。

愛衣

瑠璃さん、あなたは、ルビーのネックレスを盗みませんでしたか?

大桐 瑠璃

は?盗むわけないじゃない!

大桐 瑠璃

てか、何で、ルビーのネックレスになるのよ!

愛衣

お母さんが貧乏くさいといじめられてる事から、

愛衣

身につけやすく、とても高価な、ルビーのネックレスを盗むのではないか、

愛衣

と推測したからです。

大桐 瑠璃

残念でした!それ間違っているから!

大桐 瑠璃

私が盗むわけ無いでしょうが!

愛衣

じゃあ、これはどういうことなのですか?

愛衣

大桐 瑠璃

え…。何これ。

愛衣

これは、ある人のツイートをスクショしたものです。

愛衣

このツイートの〇〇市とは、ここの市のことで、

愛衣

大桐とは、瑠璃さんのお母さんの事ではないんですか?

愛衣

正直にお答えください。

大桐 瑠璃

大桐 瑠璃

大桐 瑠璃

……………。

大桐 瑠璃

盗んだ。

広坂 賢汰

は?嘘だろ?

大桐 瑠璃

ルビーのネックレスは私が盗んだ。

登矢 桃華

何でそんなことしたの?

大桐 瑠璃

そりゃあもちろん、お母さんがいじめられているから!

大桐 瑠璃

助けよう!って思ったから!

大桐 瑠璃

私は、私に出来る事は

大桐 瑠璃

ルビーのネックレスを盗むことなんだって思ったの!

大桐 瑠璃

ていうか、それしか思いつかなかったの!

愛衣

なるほど。瑠璃さんはそんな浅はかな人間だったのですね。

登矢 桃華

それは言い過ぎじゃない?

愛衣

人の物を盗んで威張っている奴に優しい言葉を、言う必要はありません。

愛衣

それでは、瑠璃さん、ショータイムです。

愛衣

窓を覗いてください。

大桐 瑠璃

え?何で急に………。

大桐 瑠璃

大桐 瑠璃

なんで、いるの?

愛衣

お迎えに上がりましたよ、瑠璃さん。

大桐 瑠璃

いや、入って来ないで!!

階段を上がる音がする……。

いや、お願い、こっちに来ないで!

グサッ

大桐 瑠璃

うぅ……。

バタッ

愛衣

これであと、3人ですね。

広坂 賢汰

おい!お前、瑠璃に何をした?!

愛衣

ちょっと、眠りについてもらっただけです。

富堂 龍臣

もしかして、永遠の眠りとかじゃないよね?

愛衣

さあ?どうでしょう?

広坂 賢汰

いい加減にしろ。

広坂 賢汰

どんな愚か者でも、お前みたいなクズは初めて見た。

愛衣

そうですか。それは光栄です。

愛衣

では、次の人を決めたいと思います。

愛衣

ちょうどいいですから、賢汰さん、次はあなたの番です。

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