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もう一度私と。(序)

第1話 - もう一度私と。(序)

2020年11月23日

#恋愛

#変わらない思い

アーメン

先生

はーい、ここぜーんぶテスト出るからなー、覚えとくようにー。

大雅

はぁ、眠い。疲れた。寝よう。

うつ伏せになる。

先生

ほら大雅、寝てないでテスト範囲メモ取れよー、成績下げるぞー

大雅

下げられても問題ないくらいの成績なのでちょっと寝かせてください。

先生

教師命令だ。起きてメモを取れ。じゃないと評定全部1にする。

大雅

はい。わかりました。

キーンコーンカーンコーン

大雅

あ、終わっちゃった。

先生

はーい、授業はここまでー、テスト頑張れよー

大雅

眠い。

大翔

お前は寝すぎだろ。

夏葉

ほんとだよ、今日だってあたし5時に電話かけたのに結局起きたの7時でしょ？

大雅

仕方ねえだろ朝弱いんだから

大雅

でもよ、それをなんとかして起こすのが彼女の役目だろうが！

けい

大雅、夏葉に嫌われるよ。

大雅

んっ、、、

夏葉

あたしは、嫌いにならないけど、というかその、

大翔

その？

夏葉

正反対と言いますか、

大雅

好きってこと？

夏葉

言わせるなばかっ！

けい

出たよ惚気。

大翔

あーやだやだ

大雅

悪い悪い

大雅

お前らも早く恋人作れよ

大雅

恋人はいいぞ？勉強は集中できるしな！

夏葉

ねえ、そのためだけに付き合ってるわけじゃないよね？

大雅

なわけあるか

大翔

はーい、この前大雅君、夏葉のこと嫁にしたいなーとか言ってましたー

大雅

おいっ。

夏葉

それほんと？

大雅

あぁ、まあな。

夏葉

ねえ、好き！

夏葉

大好きだよ！大雅！

大雅

俺だって好きだよ。

大翔

俺らなに見せつけられてるんだろうな。

けい

虚しくなってくるよ。

大雅

と、とにかく！さっさと帰るぞ。

夏葉

はーい！帰ろー！

大翔

あいつらなかなかいいカップルだな

けい

ね。

大雅

んで、その式をこのxに代入して、方程式を解く。

大雅

そうすると、このグラフの極値が求められる

大雅

でもこの時重要なのは、この値をそのままxに代入してもいいのかってこと、

大雅

このまま計算すると有理化＆分数の3条を解かなきゃならなくなっちまう。

大雅

だからここを、こう簡単にする、そうすると、ここがこうなってこうで、ほら、式が簡単になったろ？

大雅

それで極値を調べる、それで最大値と最小値を求めておしまい

大翔

お前、授業ほとんど寝てるのにいつ勉強してるんだよ。

けい

それな、天才だね。

大雅

昼に寝て夜に勉強してるんだよ俺は。

夏葉

この問題一見簡単だけど見た目と違ってめちゃめちゃ難しいし。

大雅

そりゃそうだろうな、T大の二次試験の問題だからそりゃ当たり前だな。

けい

えっ？！T大？！

けい

うちらこれ解けたん？！

大雅

まあな

大雅

T大の問題でも、一見難しそうに見えて、簡単だからゆっくり解けばできるだろ？

大翔

試験中にその発想が出てこなかったら終わりだな。

夏葉

そんなことはいいの！

夏葉

あたしはどうやって赤点回避するかなの！

大雅

俺がいるだろ。

夏葉

大雅に教えてもらってもすぐ忘れるの！

大雅

お前ほんとに勉強してるんか？笑

夏葉

してる！いっつも一緒にしてるでしょ？

大雅

まあ、見てるな笑
じゃあ、俺はお前が赤点取らねえように善処することにするよ。

夏葉

ありがとうございます、大雅先生。

大翔

なあ、ちょっといいか、ここの対数の問題ってどうやるんだ？

大雅

あー、これな？

大雅

この問題はー、

夏葉

(やっぱすごいな、大雅。こんな彼女でごめん。)

大翔

あ！分かったわ！じゃあこの数の対数を取ればいいってことか！

大雅

だから何回もそう言ってるだろ。笑笑

けい

ねー勉強疲れた！帰ろー？

大雅

うわ、もうそろそろ9時じゃん。帰るか。

大翔

そうだな、続きはまた明日だな。

大雅

結構暗いな。

夏葉

それな。

けい

めちゃくちゃ暗い。

大翔

ライトつけなきゃ見えねーよ。なんで街灯ねえんだよ。

大雅

まあ、今日も良く勉強頑張りましたね

大翔

そうだな、なかなか、疲れたな。

夏葉

ほんとに疲れちゃった。

夏葉

帰ったら甘いもの食べよーっと

大雅

おい、ダイエットするとか言ってなかったかお前。

夏葉

ギクっ、あれー、そーだったっけ、、？

大雅

お前太るぞ。

夏葉

女の子に軽々しく太るぞって言わない。

大雅

本当に太るぞ。

夏葉

追い討ちかけないでよ、、

大翔

痴話喧嘩か。

けい

惚気だよ、

大翔

あ、それじゃ、俺らここでお別れだわ、じゃあなー

けい

ばいばーい！

大雅

行ったな。

夏葉

うん。

大雅

なあ、夏葉

夏葉

ん？

大雅

俺はお前のこと世界で誰よりも愛してるから(ボソッ

夏葉

え、なに？聞こえないよ？

大雅

だ、だから、

夏葉

うんうん

大雅

好きだって言ってるんだよ(ボソッ

夏葉

だからー聞こえないって！

大雅

だから大好きだって言ってんだろうが！

夏葉

っっ、、！

大雅

わ、悪い。

夏葉

あたしも。だよ。

大雅

よく分かってる

目を合わせ、抱き合う。

大雅

なあ夏葉、今日で付き合って2年だよな。

夏葉

うん。

大雅

俺ガチで、お前のこと嫁にしたいって思ってるからな。(ボソッ

夏葉

え、なんて？

大雅

なんでもない！

大雅

一々聞き返すな！

夏葉

はーい

夏葉

あたしもほんとだよ。

大雅

聞こえてんじゃねーか。ばーか。

大雅

ほら、帰るぞ

夏葉

うん！

夏葉

あーあー、

夏葉

大雅のお嫁さんになるのは何年後になるんだろーなー、

大雅

まあそんな長い年月がかかるわけでもねえだろ

夏葉

あ、ねえ！早くしないと信号変わっちゃうよ！

夏葉

早く早く！

大雅

分かった分かった

大雅

ん？

大雅

止まれ！夏葉！

夏葉

え？

ドンッ

大翔

おい、お前ら、あの後の帰りでなにがあったんだよ。

けい

なにがあったの？

看護師

青信号が変わろうとしているところに飛び込み、車と衝突したようですね

大翔

大丈夫なんですか？

大翔

こいつは俺のダチなんです！

けい

やだよ、

けい

大雅がいなくなっちゃうなんてやだよ。

夏葉

ごめん。2人とも。

夏葉

あたしのせいだ。

夏葉

あたしのせいで、大雅は、

大翔

なにがあったか教えてくれるか？

夏葉

うん、

夏葉

あたしが、点滅してる青信号に走り込んで、

夏葉

猛スピードできてた車に気づかなかったの。

夏葉

大雅はそれに気づいてあたしのことを庇って、

大翔

そうだったんだな。

大翔

あいつは、自分の女を守るために飛び込んだんだな。

大翔

なら俺はなんも言わねえよ。

夏葉

大翔、ごめんね。悲しいのは同じはずなのにね、、

大翔

悲しんでても、大雅は戻ってこねえよ。

ガラガラ

夏葉

先生！大雅は、大雅の様子はどうなんですか、？

医者

体への衝撃は大したことないんですがね、跳ねた後、不幸にも頭部を地面に激しく打ちつけたみたいでね。

医者

意識が戻るのは、難しいかもしれない。

夏葉

そ、そんな

夏葉

どうして、どうしてなの、、

大翔

夏葉、今は落ち着け。

けい

そうよ、今はゆっくりしてたほうがいい。

夏葉

うん、ありがと。

数時間後

夏葉

ごめん2人とも、

夏葉

あたし、ちょっと考えてみたの、

大翔

なにを考えてみたんだ？

けい

それって大雅関わること？

夏葉

うん。

夏葉

それはね、

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