〇〇自宅│自室
あれからしばらく学校はやすんだ。 残っている寮にも帰らず、久しぶりに家に帰った。 特別好きな訳でもないが、なんとにく1番落ち着く。 入学した時から変わらない自室のベッドに体を沈める。
〇〇
頭は自分が置いてきてしまった、人達のことでいっぱいだった。 あんなに向こうは私のことを心配して手助けまでしつくれたのに、 当の私が、堂々と逃げて休んでいるという事実に情けなくなる。 でも、行きたくないと思ってしまう。
もういく意味は無いのに生徒会に行く必要は無い。 学校は復興したら戻ればいい。 臨時授業だって来ていない生徒はいる。 そうそう。だからこれは逃げじゃない 深い溜め息が静かな室内に響いた。
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エウデュリケ高等学校│校舎前[ナワーブside]
あれから1ヶ月たっただろうか。
ナワーブ
スマホのロック画面に表示にされる日付と時刻をながめる。 日付は丁度、あの手紙から1ヶ月を示している。
イライ
いつもより沈んだ声だ。
イソップ
ナワーブ
ノートン
沈んだ空気のまま足を進めた。
─────
校舎とは呼べない程だった校舎内は少しだけ戻りつつあった。
イソップ
上の空で呟いたイソップの言葉に手紙を取り出す。 特には書かれていない。
ナワーブ
ノートン
俺の手から手紙を取りノートンは懐中電灯の光を浴びせ始めた。 するとうっすらとひっかかれた文字が見える。
イライ
ノートン
満更でもなさそうなノートンに笑いが込み上げてくる。 つられてイソップも笑い出す。
ノートン
こんな些細なことだけど恐怖心が少し晴れた気がした。 収まった笑いを聞き一息つく。
ナワーブ
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火災で少し立て付けが悪くなっているドアからはギギギ という歪な音が聞こえる。 中をゆっくりと除くと奥のソファーに人影が見える。
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コメント
7件
( 'ω')ふぁっ?
気になるー!( ˵>ㅿ<˵ )