百物語

　ある大学のサークルの皆で雪山に行ったんだけどね、あまりに雪がはげしくなるから皆、一晩を山小屋で過ごすことにした。 　皆初めのうちは下らない話をしてたんだけど、山小屋の外は雪がはげしくて、吹雪になっていた。だから、誰が寒いって言い出した。 　そしたらサークルのメンバーの一人が 「じゃあ、全員がそれぞれ部屋の隅に立って、順番に前の人をタッチする。されたらその人が前の人をタッチ。そうすれば、体を動かすから、寒くないだろ？」 って言い出した。ちょうどサークルのメンバーは四人だったから皆ですることにした。 　しばらくして、体が暖まって、時間もいい頃だから皆、寝ることにした。 　 　朝になって、みんな起きてきた。昨日言い出したメンバーではない一人が、山を降りる前に昨日したのをもう一回やろうと言った。みんな賛成して、今回は、みんな目を開けてすることにした。 　すると、一周する前に止まってしまった。 　理由は簡単だ。四番目の人はタッチする人がいないからだ。 (?) 　A→→→→→→B ?→→→→→→A ?→→→→→→A ?→→→→→→A ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓⇒ ↑ ↓⇒↑ ↓⇒ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ B ↑ ↓ D ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ ↑ ↓ D←←←←←← C D←←←←←←C D ←←C←←←B C←←←←←←B ほら、こんな感じに。 …………じゃあ、誰だったんだろうね？