ステイサム看守達で怖い話

幼馴染のいずが交通事故で死んだ。

俺達は同じ日同じ病院で産まれ、

新生児室でもよく隣に 並べられてたらしい。

中学生くらいになったら周りから、

『運命じゃん！』『結婚したら？w』 とかよく冗談ぽく からかわられていた。

物心ついた時から 隣いたから双子、いや、

自身の半分だと思った。

そんな自分の片割れが、

大きな棺に入れられたかと思ったら、

あっという間に小さいツボに 変わってしまった。

悲しいとか辛いとかそう言った 言葉では形容しきれない感情だった。

呆然としてる間に 全てが終わったのだ。

クローゼットの奥深くから埃を被ったアルバムを引っ張り出すと、

いずとの思い出が溢れていた。

その中にまだ幼い俺たちが 泥だらけになりながら、

樹の下でピースしている 写真を見つけた。

途端に記憶が蘇る。

…そうだ、

これは近所にある林だ。

一際大きな木の下に、

2人でタイムカプセルを埋めたんだ。

俺はすぐさま家を飛び出して、

幼い記憶を頼りに 林の中に飛び込んだ。

子供の頃とは違う物で、

あんなに広いと感じていた林は 意外と小規模で、

目的の樹はすぐ見つけられた。

持ってきたシャベルで掘り起こすと、

そう深くない所に クッキーの空き缶のタイムカプセルを掘り起こした。

ああ、懐かしい。

多少歪んでしまっているが、

パコンッと案外簡単に外せた。

中には年月が経ちボロボロになった おもちゃやキラキラ光るペンなどが 入っていた。

当時流行ったペンに お気に入りだったシールも 入っている。

そして1番底に入っていたのは、

『みらいのじぶんへ』

と書かれていた2枚の手紙、

ああ、そんな物も埋めたな。

いずの手紙を開いた、

『スーくん』は俺のあだ名だ、

小学校低学年の頃だろう、

幼いいずは『っ』が 上手く描けなかったみたいだ。

幼い頃は確かに、

『スーくんと結婚する‼︎』って

いずによく言われてたっけ。

次に自分の手紙を開いた、

『みらいのじぶんへ』

いずをちゃんと 殺しましたか？

数年後

いずの葬式