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不真面目天使と真面目な悪魔

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不真面目天使と真面目な悪魔

13 - 下界での問題〖4〗

♥

33

2025年02月09日

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くーき

どうも〜

くーき

昨日から続けて暖かい日が続いて、ようやく春になったなぁってなってる主でーす

ハセ

話長っ…今回はリド目線だ

くーき

それじゃ、本編スタート!

次の日、昼頃にラークの職場前に集まる

約束してた時間の5分前に到着した為、まだ誰も来ていないようだ

リド

あれ、ラークもいない…

どうせ遅れるだろうと迎えに行った時家に居なかったので、珍しく時間前に行ったのかと思ったが、いつも通りだったらしい

リド

(この前、ラークに「時間ピッタリで良くない?」って言われたけど、もう癖なんだよなぁ)

そんなことを考えながら近くのベンチに腰掛ける

10分後…

リド

誰も来ない…

約束の時間を5分すぎても、誰も来る様子はなかった

リド

(まぁ、いつも通りか)

ラークはともかく、ハズキ達も毎回のように遅れてくるため、心配になることは無かった

リド

(多分、毎回シドのことをハズキが時間通りにさせようとしてるんだろうなぁ)

シド

こんにちは〜あれ、ラークさんはいないんすか?

ハズキ

すいません!遅れてしまって…

毎回遅れて来る事にハズキが申し訳なさそうに謝ってくるのに、自分達を重ねてしまい注意する気は起きなかった

リド

ラークは最低でも10分は遅れてくるからな。これくらいなんともない

リド

まぁ、家に行ったら居なかったからここにいると思ったが…いつも通りらしい

ハズキ

大変ですね…

そんなことを話していると、建物の中からなにかの資料を手にしたラークが出てきた

ラーク

あ、君達もう着いてたんだ!

リド

ラーク!?

珍しく約束の時間から10分経たずに出てきたラークに驚くと、ラークは階段を降りながら言った

ラーク

ちょっと、その驚きようは酷くない?

シド

建物の中から出てきましたけど、何やってたんすか?

ラーク

あぁ、これを持ってきたんだ

そう言ってラークが持っていた資料を2人に渡す

その資料の内容を見ると、今から会いに行くレイナさん達の資料だった

ハズキ

なんですか?これ

ラーク

今から会いに行く人たちの生い立ちだったりの情報が書かれてる資料だよ

ラーク

一応頭に叩き込んでおいて

シド

へ〜こんな感じでまとめられてるんだ〜

ハズキ

これって、俺たちが見てもいいものですか?

ラーク

ん〜わからん

リド

普通はダメだ。ちゃんと神様に許可とったんだろうな?

ラーク

取ってないよ?

リド

駄目だろ!

ハズキ

ダメじゃないですか!

ラーク

別に大丈夫でしょ。害を与えたり資料を書き換えたりしないんだから

ハズキ

因みに、資料を書き換えるとどうなるんですか?

ラーク

その人の人生が変わるよ

シド

ええぇぇ!?何そのチート

ラーク

まぁ、その資料は持ってていいから、早く行こ!

ラークがそう言うと、早速資料を読もうとしてたハズキが、ハッとしたように顔を上げた

リド

そうだな。早めに行くか

下界まで降りれる場所へ向かっていると、いきなり後ろから話しかけられた

シンシア

ちょっと、貴方達!

その声に振り向くと、そこには1人の女性が立っていた

ラーク

ボク達のこと?

シンシア

そうですよ。ここに入る許可は取ったんですか?

ラーク

取ってないけど、大丈夫じゃない?

シンシア

何言ってるんですか!悪魔をここに連れ込まないでください!

その女性は俺のことを指さしながら言った

リド

すみません…実は下界でトラブルがありまして、その調査をする為に入らせて頂きました

リド

次からはしっかり許可を取りますので…

下手に反論しても相手の神経を逆撫でるだけだろうと、腰を低くして謝る。すると、相手は驚いたように目を見開いた

リド

(まぁ、悪魔がこんな下出に出て謝ることなんて普通ないもんな)

シンシア

い、いえ…すみません。こちらも声を荒らげてしまって…

シンシア

けど、調査ならそちらの方にある扉を通ればいいのでは?

リド

問題があった世界の場所に行けるのが、ラークしか居なかったので…

シンシア

そういう事でしたか、すみませんでした

シド

あ、シンシアさんじゃん。久しぶり〜

ハズキ

オイッ今言っちゃダメだろ!)

空気を全く読まずに言うシドのことをハズキが慌てて止めるのが視界の端に入る

シンシア

貴方達もいたんですか。久しぶりです

ラーク

君達、この人とも接点があるの?

ハズキ

死んだ時、天界について説明したりしてくれたのがこの人なんです

ラーク

へ〜そういえば君、神様のお気に入りだったもんね

リド

おまっ、言い方…

ラークの、挑発するような言いたかを思わず咎めるが、シンシアさんは全く気にしていないように言う

シンシア

はい、ありがたいことに気に入られています。「飼い殺し」の貴方と違って

リド

なっ

わざと「飼い殺し」を強調して言うシンシアさんに、思わず怒りが湧く

ラーク

自分の意見を全くもってない犬には言われたくないなぁ

シンシア

い、犬!?

リド

おい、ラーク。それはダメだ。謝れ

リド

そしてシンシアさんも。お二人の間に何があるか知りませんが、「飼い殺し」はやめてください

ラーク

チッ…ごめんなさ〜い

シンシア

私は謝りませ

フォル

いや、今のはお前も悪い。謝っとけ

すると、いきなりシンシアさんの後ろから中性的な見た目の人が出てきた

その人は、いきなりシンシアさんにくどくどと説教を始める

フォル

確かに最初に挑発したのはそこのクソガキだが、それに乗って言い返すお前も悪い。犬って言われて腹立つのもわかるが、お前もそいつに「飼い殺し」と言っただろう。そいつも明らかに嫌々というのはわかるが一応謝ってはいるんだ。お前も早く謝れ。そして、通路で大人数で立ち止まるんじゃない。通行の邪魔だ。話すなら休憩室にでも言って話せ

殆ど息継ぎなしに繰り広げられる説教に唖然としていると、いきなり現れた人物はまだ説教を続けようとした

フォル

それにーーー

シンシア

はいはいストップ!長い!謝るから!

フォル

そうか。早く謝って仕事に戻るぞ

シンシア

はい、すみませんでした!ほら、行こっ

シンシアさんはラークに謝ると、謎の人物の手を引いて行った

シンシアさん達が居なくなると、ラークが自信を指さして言った

ラーク

え、ボク「飼い殺し」の上に「クソガキ」って言われたんだけど。可哀想過ぎない?慰めて?

リド

そこじゃねぇだろ…

ラーク

今日珍しく早く来て準備したのにこんな仕打ち酷くない?明日仕事サボってやろうかな…

リド

はいはい、偉い偉い

ラーク

棒読みじゃん。ま、いいや。撫でて〜

リド

ガキじゃねぇか

そう言いつつもラークの頭を撫でる

ハズキ

俺は一体何を見せられてるんだ…?

シド

センパイ達、早く行きましょ?

リド

そうだな。早く行こう

俺はラークの頭からパッと手を離すと、スタスタと歩き始める

ラーク

あっちょ、道覚えてるの?

リド

前来た時に

ラーク

有能だねぇ

以前入った、「Ъ-126」と書かれている扉の前に立つ

ラーク

入る時間いつにする?

リド

うーん、1日くらい感覚開けといた方がいいんじゃないか?

ラーク

了解。じゃあ、ループ2日目の朝に行くね

扉の前に設置されているタブレットを操作しながらそんな会話をしていると、ハズキが不思議そうに聞いてきた

ハズキ

あの〜…さっきからなんの話ししてるんですか?

リド

あぁ、説明してなかったな

ラーク

今ね、下界のどの時間軸に行くか決めてるの

シド

決めてどうするんすか?

リド

元々こっちとあっちには時差があるし、何よりも今回は同じ時間軸をループしてるからな

リド

俺たちはループ出来ないから、こうして入る時間を決めてるんだよ

ハズキ

俺たちの職場の方でも同じことが?

リド

できるぞ。できないと困るし

シド

へぇ〜

ラーク

設定終わったよ。じゃ、行こっか

ラークはそう言って扉を開けて、真っ先にくぐった

ハズキ

おぉ〜

シド

すげぇ

リド

じゃあ、早く行くか

ウミ

そうだね。着いてきて

ラークがそう言うと、2人はそれまで景色を見ていたのをやめて俺たちの方に視線を向けて、ピシッと固まった

リド

ん?どうした?

ハズキ

えっ、まさか先輩ですか?

リド

あぁ、こっちでは姿が変

シド

すっご〜!子供になってる!

ハズキ

ラークさんに至っては猫…

ウミ

こっちではウミだから。そう呼んでね

リド

俺の方はエドだ

リド

2人はなんて名乗るんだ?

シド

あ、俺はシーで、ハズキはハスって名乗ります

シド

呼びやすいっすよね?

ハズキ

そういえば、俺たちはなんで姿が変わってないんですか?

ウミ

君達は、元々人間だからだよ

シド

リド

お前らの体は元々「こっちの物」だったから、俺たちみたいにこっちに適応する為に姿を変える必要が無いんだ

シド

わかんないけどわかりました!

ハズキ

大丈夫か…?

ウミ

じゃあ、行こっか

ウミはそう言うと、くるりと身を翻してレイナさん達がいる部屋へと向かった

くーき

ずっとこのまま「今度あったら、」の番外編みたいに書くのもやだから、過去編とか日常とか書こっかな

ハセ

それがいいんじゃないか?

ハセ

ずっとこれだと飽きるし

くーき

ま、そうだよね

ハセ

それでは*˙︶˙*)ノ"

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