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設定
如月 彩
音駒高校バレー部マネージャー
2年生
幼少期、目の前で母親が刺殺され、 それ以来血液恐怖症
まだ誰にもその事を言っていない
ﾎﾞﾀﾎﾞﾀｯ…
彩
母さんｯｯ！！
母
ご、めんねぇ…
母
もう…無理だ…ｯ
彩
いやだぁっ！
母
あ、いしてる……ｯ…
彩
母さんｯｯ…起きてよぉっ…!!
私は血が苦手だ
見ると母さんが死んだ時を思い出してしまう
鼻をつくような鉄の匂い
冷たくなっていく母さんの体
傷口から溢れる生暖かい血液
光の消えた目
血を見るだけでフラッシュバックして パニックを起こす
周りには言ってこなかった
気持ち悪いって思われちゃうのが怖くて、
言えなかった
黒尾鉄朗
明日って彩の誕生日だよな？
孤爪研磨
そうだよ
黒尾鉄朗
なんかサプライズしようぜ
夜久衛輔
お前らなんの話ししてんだー？
黒尾鉄朗
お、やっくんもちょっと聞いてよ
孤爪研磨
俺はやらないからね
夜久衛輔
俺もパスかな。どうせくだらんサプライズでもするんだろ
黒尾鉄朗
えぇ！
夜久衛輔
1人でやってろー
孤爪研磨
俺どうなっても知らないから、
黒尾鉄朗
俺ひとりかよ…
黒尾鉄朗
あ、！
黒尾鉄朗
おい山本！！
山本猛虎
ん？どうしたんすか？
黒尾鉄朗
明日の彩の誕生日、サプライズしようぜ
山本猛虎
いいっすね！！
山本猛虎
俺らが血流して倒れてて、そっからバーン！
山本猛虎
ってのどうっすか！！
黒尾鉄朗
いいなそれ！！
誕生日当日
ｶﾞﾗﾗｯ
彩
おはようございま～す
彩
あれ、誰もいない……
彩
部室かな、、
部室だと思ってください
ガチャッ
彩
おはようございま……
彩
！？
山本猛虎
…(血のメイクで倒れた振り)
彩
あ、……
嫌っ……怖いｯ…
彩
いやぁｯｯ……！！
黒尾鉄朗
彩〜！たんじょうびおめでと……
彩
…はぁｯ……はぁｯ……
彩
か、あさんｯｯ……
黒尾鉄朗
彩？彩！！
夜久衛輔
どうしたんだよお前らー
夜久衛輔
朝からでっけぇ声出して……
彩
…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…ハァッ、ﾋｭｯ…
夜久衛輔
は！？
夜久衛輔
お前ら何してんの！？
黒尾鉄朗
ドッキリしたらこうなったんだよ！
彩
ｶﾋｭｯｹﾞﾎｹﾞﾎｯﾊｧｯﾊｧｯ
黒尾鉄朗
大丈夫か！？
母さんっ
母さんｯ
母さんｯｯ！！
孤爪研磨
彩、大丈夫。
彩
ﾊｧｯ…け、んまぁ…？
孤爪研磨
うん、落ち着いて呼吸して
彩
ﾊｧｯ…ｹﾎｯ、ﾌｩｯ…ﾌｩｯ……
孤爪研磨
そうそう、上手
彩
…ｸﾞｽｯ…ごめ、、ん、なさい……
黒尾鉄朗
ごめん、彩…
黒尾鉄朗
こういうの苦手だって知らなくて……
怖い、怖い…
気持ち悪いって言わないで……
嫌わないで……
彩
き、らわないで……ｯ
孤爪研磨
嫌いになる訳ないじゃん
夜久衛輔
そうだぞー、もっと気楽にいけー
彩
…ありがとう……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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