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入学式の翌日
二年の教室では 朝からいつも通りの騒がしさが戻っていた
ころん
ころん
ジェルがパンをかじりながら頷く
ジェル
ジェル
ころん
ななもりも思い出したように笑う
ななもり
ころん
一方で一年の教室
るぅと
るぅと
莉犬がぱっと顔を上げる
莉犬
るぅと
さとみの胸がまた強く鳴った
二年の廊下
自販機の前でころんがジュースを取り出した瞬間
るぅと
聞き慣れた声に振り返る
ころん
ころんの顔が一瞬で明るくなる
ころん
るぅとは少し照れたように笑った
るぅと
そこへ教室からジェルとななもりが出てくる
ジェル
ころん
ころん
ころんがるぅとを指す
るぅと
るぅとは軽く頭を下げた
ジェル
ジェルはにこっと笑う
ジェル
そのとき、ころんがるぅとの後ろに目を向けた
ころん
そこに立っていたのは莉犬とさとみだった
るぅとは一歩横にずれて言う
るぅと
そして順番に紹介する
るぅと
莉犬は元気よく頭を下げた
莉犬
るぅと
その名前を聞いた瞬間
ジェルの動きが止まった
ジェル
さとみは目を逸らしながら小さく頷く
ころん
ころんがきょとんとする
ジェルはゆっくりとさとみに近づいた
ジェル
そこまで言って言葉を飲み込む
ジェル
さとみはぎこちなく
さとみ
と答えた
ジェル
ジェルが頭をかく
ななもりが少し驚いた顔で二人を見比べる
ななもり
莉犬がにやっと笑う
莉犬
ころんは状況が追いつかずにるぅとを見る
ころん
るぅとは静かに説明する
るぅと
その言い方だけでななもりは 事情を察したようだった
ジェルはさとみを見つめたまま、ぽつりと言う
ジェル
さとみは唇を動かしかけて止まった
言葉が出ない
視線が床に落ちる
沈黙が流れる
その空気を破ったのは莉犬だった
莉犬
ジェルが顔を上げる
莉犬はまっすぐジェルを見ていた
莉犬
廊下が静まり返る
莉犬
莉犬の声は穏やかだった
莉犬
さとみは顔を真っ赤にしていた
さとみ
莉犬
ジェルはしばらく何も言えなかった
やがて、苦笑いを浮かべる
ジェル
るぅとが小さく言う
るぅと
ころんが腕を組んでうんうん頷く
ころん
そしてニヤッと笑った
ころん
ジェル
ジェルの顔が一気に赤くなる
ななもりが肩を震わせて笑う
さとみはその光景を見ながら思った
あのとき憧れた人の隣に今こうして立っている
透明だった距離はもう存在しない
放課後
校門へ向かう途中
ジェル
後ろから呼ばれて振り返る
ジェルが少し照れた顔で立っていた
ジェル
さとみは一瞬驚いてから笑った
さとみ
春の風が制服の裾を揺らす
名前を呼ばれるたびに胸の奥が 少しだけ温かくなる
それがここに来た理由だった
主
主
主
主