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いつ止まるかわからない連載ですが、よければお読みください コメントもしていただけるとかつおぶしさんは舞踊ります。
桃ノ国
桃ノ国と呼ばれるこの国は
外のものを通さず、また中のものを外へ出さない
本物の鎖国と言える国であった。
この国は名前の通り、桃が国花とされており
桃以外の花を植えることを禁止されていた。
禁止されていると言うより、元々桃しか花がないため
外国との交流がないこの国ではほかの花は植えられない。
しかしその中である山に1本桜が植えられたのである。
その桜の花言葉は改新
これは桃に閉ざされた桃ノ国に桜が植えられるまでの物語―
桃ノ国
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桃ノ護 文香
桃ノ護 文香
桃ノ護 文香
桃ノ護 文香
今日もまた、逃亡者を知らせる家来の声が響き渡る。
国の中から外へと逃れる者は捕えられ、死刑を課される。
そんな馬鹿馬鹿しい決まりに心底うんざりしていた。
桃ノ華 杏珠
桃ノ華 杏珠
桃ノ華 杏珠
桃ノ護 文香
桃ノ華 杏珠
桃ノ護 文香
桃ノ護 文香
桃ノ護 文香
桃ノ華 杏珠
桃ノ護 文香
そういうと家来は去っていった。
桃ノ華 杏珠
桃ノ華 杏珠
この国では姫が最高位とされ
指導者であり、全ての判断は姫にある。
そう掟には記されているのにあの家来が全て操っている。
変化を好まないあの家来が、姫としての権限をすべて捨てている。
―あの家来のせいで掟の改新は起きないのだ。
桃ノ華 杏珠
続く