次の日、偶然手越くんと二人きりになれた。
だから……
○○
どうしよう。言ってしまった。
驚いた様子の手越くんは黙り込んでしまう。
ああどうしよう私完全に困らせてる!!
○○
必死になる私。振られるのが怖いから。
手越
手越
手越
その言葉を聞いた途端激しい痛みが走った。
そんなの分かってた。
叶わない恋ってことぐらい。
愛未ちゃんのことが好きなのだって痛いほど分かってた。
でもそれを実際に突きつけられて胸が張り裂けそう。直接言われるのってかなりキツい。
我慢出来なくて涙が流れた。
こんなところで泣きたくないのに………
ど、どうしよう。
完全に手越くんを困らせてる私。
とりあえず泣き止まなきゃ!
とりあえず根性で泣き止んで、
○○
手越
今手越くんの顔はごめんだけど見れない。
手越
小さくうなづくのが私に出来る精一杯のこと。本当は頑張って欲しくなんかないけど、 手越くんには誰よりも幸せになって欲しい。 って思うんだ。 複雑だけど、私の気持ちに向き合ってくれた手越くんを応援したい………。
手越くんが教室から出ていった瞬間、 また出てくる涙。 今は1人だし………お願いだから今だけは思いっきり泣かせてください。
机の上に落ちていく涙と鼻水の水溜まり。
あれからどれくらい経ったかな………。
気づいたらあたりの雲は赤く染まっていた。
とりあえず顔をスッキリさせるべくトイレに向かうと目は赤く腫れて充血して鼻は真っ赤で。
うわ最悪………
泣いたってバレバレじゃん。
帰ろう。うつむき気味に歩いていると………
??
ぎくっと足が止まる。
声だけでわかる。その声の主は貴久。
貴久はバスケ部の集団から抜け出してきたらしい。相手をする元気はないのでスルーする。
増田
○○
泣いていたのがバレそうだから返事は短くすませると、
男子
増田
どうやら貴久は部活の人とこのあと遊ぶ予定 だったらしい。
○○
とにかくここから一刻も早く離れたい。
貴久を避けるように早く歩く。
増田
増田
隣に並んだ貴久が私の顔を覗き込む。
増田
私の心配なんてしないで。
また私、貴久に甘えちゃうよ。
ダメだってわかってるのに、 優しくされたら弱さを見せたくなっちゃう。
増田
○○
増田
○○
増田
○○
貴久はポカンとして動かなくなった。
○○
口に出した途端、また胸が締め付けられる。
増田
○○
辛いから何回も言わせないでよ。
それに今慰められたらまた泣いちゃうから。
情けない姿これ以上貴久に見せられないよ。
増田
増田
頭には貴久の不器用な掌。
増田
増田
ねぇ、優しくしないでよ。
ほら、涙が止まらなくなっちゃったじゃん。
私の頬を貴久の掌が優しく撫でてくれた。
つづく…
コメント
8件
優しい! 明日のストーリーも楽しみにしてます 読むときの顔(・∀・)ニヤニヤ←キモいですよねw
ついに告白したんですね〜♡ でも振られちゃったのかぁ… 私は告白する勇気ないのですごいと思う👏 次はどうなるのか楽しみです!
毎日楽しみ!