次に目を覚ました時には、知らない
部屋のベッドに寝かされていた
真冬
(魔法界か……)

誰かが倒れてる僕に気づいて、
ここまで連れてきてくれたらしい
魔法空間に来るとしたら、今はもう
ノアさんだけだろうから……
真冬
(後で、お礼言わなくちゃな……)

そんなことを考えていると、不意に
部屋のドアがガチャリと開いた
真冬
……え……?

彼方
あ、まふまふ。心配したぞ、お前魔法空間でぶっ倒れてて……。

彼方
……って、まふまふ?

まるで、何もなかったかのように、
いつもみたいに……
真冬
そ……そら、るさ……?

途切れ途切れになりながら、
そらるさんの名前を呼ぶ
彼方
うん、どうした?

そしたら、僕の近くに寄ってきて、
優しく言葉を返してくれた
あの時みたいに、でもそれとは違う、
色んな感情が混ぜこぜになって、もう
何が何だかよく分からなくなりそうで
気づいたら視界がぼやけて、とうとう
両目から大粒の涙が零れ落ちた
真冬
なんでっ、なんで帰ってこなかったんですかぁっ! 僕、ずっと心配してっ……!!

彼方
……ごめん。たしかに俺の方が心配かけたよな

彼方
でも……

真冬
……へっ……?

彼方
俺がいない間、よく頑張ったな。

彼方
ちゃんと生きててえらい

真冬
っ……!!

強く抱きしめて、優しく頭を
撫でながら、そう言ってくれる
それが嬉しくて、その言葉の
おかげで、やっと心の重りが
外れたような気がして
僕も抱きしめ返して、そらるさんの
腕の中で思いっきり泣いた
真冬
ずっと、いなかったからっ……あの時、死んじゃったって、思って……僕、怖くって……!

彼方
俺はあれぐらいじゃ死なないよ

真冬
でも僕、そらるさん置いて、逃げちゃってっ……!

彼方
それは俺が言ったことだから、お前は何も悪くない。あの後俺もちゃんと逃げられたよ

僕の言うことを、ずっと不安だった
ことを、全部否定してくれる。
それだけで嬉しくて