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なら、[ただ声一つ]か、[抱き締めるまで]がいいです!
優
悠真
龍狐
優
悠真
龍狐
優
悠真
龍狐
私、屋上で靴を
脱ぎかけた時に
王子様の先客に、
声をかけてしまった。
のあ
口をついて出ただけ。
ホントは どうでもよかった。
先を越されるのが、
なんとなく癪だった。
王子様の子は語る。
どっかで聞いたようなこと
ヒロ
ヒロ
のあ
のあ
のあ
のあ
ヒロ
って
王子様の子は
ヒロ
消えてった。
さぁ、今日こそはと靴を
脱ぎかけたらそこに
優しそうな男の子
また声をかけてしまった。
優しそうな子は語る。
クラスでの孤独を
なおきり
なおきり
って
のあ
のあ
のあ
のあ
なおきり
と、泣いて
優しそうな子は
なおきり
消えてった。
そうやって、何人かに 声をかけて
追い返して
私自身の痛みは 誰にも言えないまま
初めて見つけたんだ。
似たような悩みの子
何人目かに会ったんだ
黒いジャケットの子
うり
うり
うり
うり
と、言った。
口をついて出ただけ。
ホントは どうでもよかった。
思ってもいないこと
でも、 声をかけてしまった。
のあ
ああ、どうしよう
この子は止められない
私には止める資格が無い。
それでも、 ここからは消えてよ。
君を見ていると 苦しいんだ。
うり
って
目を伏せたまま
うり
消えてった。
今日こそは、誰もいない
私1人だけ
誰にも邪魔されない
邪魔してはくれない。
ジャケットは脱いで
王女様はやめて
優しさを捨てた私は
のあ
優
悠真
龍狐
優
悠真
龍狐
優
悠真
龍狐