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はな
はな
私…死ぬんだ…
お母さん
にこにこのお母さんが近づいてくる
お母さん
はな
お母さんは明るく振舞っているが、 目が真っ赤に見えた
お父さん
お父さんったら…
お父さんは嘘をつけない
お父さんは…今にも泣きそう
私が気を使っちゃうよ…
はな
お母さん
思ってもいないこと口にして
自分を防衛した
本当はなんにも良くないのに
本当はもっと生きたいのに
余命1週間前
はな
そうだ、もう3月…
まだこの地域は雪が残ってる
生きてる内にもう一度桜を見る事は 出来るんだろうか…
こうた
はな
やだ…私こんな時まで緊張して…
こうた
こうた
こうた
はな
こうた
はな
こうた
はな
嘘だ…私は高校に行けるほど 生きれないもの
そんなこと…こうた君に言えるもんか
余命3日前
はな
私はだんだん心臓が 弱ってきてるような
息のしずらい体になってきていた
はな
息をするのも苦しくて…
お母さん
はな
お父さん
もう死んじゃいたいよ
こうた
はな
こうた
ドキドキよりも苦しいのが 勝つなんて…
もう、言うしかないんだ
はな
こうた
はな
こうた
はな
こうた
はな
こうた
こうた
こうた
はな
やっぱり…そうだよね…
余命当日
はな
はな
どんどん目が閉じていく
や…やだ!やだ!
死ぬの!?私…
はな
お母さん
お父さん
最期に視界に入ったのは
満開に咲く桜でした
────────────────
10年後
はなの墓前
こうた
こうた
こうた
こうた
こうた
こうた
こうた
こうた
こうた
Thank you for reading