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ジャック・メイソン

あ、待ってたよナイル。

ナイル・グレイシー

あ、はい…

ナイル・グレイシー

…皇帝のお嬢様方に酷いことをしたと小耳にはさんだのですが…

ナイル・グレイシー

本当なんですか?

ジャック・メイソン

うん。だってアイツらが悪いから仕返ししないとダメでしょ。

ジャック・メイソン

それに諸悪は確実にあっち側だしね。

ジャック・メイソン

この話を聞いても君はあっち側の味方をするつもりでいるの?

ジャック・メイソン

それとも、こっち側に味方したくなった?

ジャック・メイソン

どうなの?

ナイル・グレイシー

…こちら側の味方ですね…それは…

ナイル・グレイシー

あちら側は途轍もなく権力が大きく…

ナイル・グレイシー

それで味方をしなかったらどんな目に遭うのか、想像すると恐ろしいのですよ…

ナイル・グレイシー

それに、あちら側は多数の魔法使いを従えていてですね…

ナイル・グレイシー

あちら側が今のところ有利です…

ナイル・グレイシー

ですが、私もあちら側を憎ましく思います。

ナイル・グレイシー

なのでこちらの味方につきます。

ジャック・メイソン

うん。僕も新しくトップ層に上がった魔法使い達に聞いてみるね。

ナイル・グレイシー

…!

ナイル・グレイシー

はい!

話していると、手紙が窓から入ってきた。

ジャック・メイソン

あ、ちょっと待ってて。

ナイル・グレイシー

はい。

ジャック・メイソン

あっ、呼ばれてるみたいだから行ってくるよ。

ナイル・グレイシー

はい。待ってますよ。

ジャック・メイソン

うん。待っててね。

オリバー・ナガル

やあ。また会ったな。

ジャック・メイソン

あ、はい。

ジャック・メイソン

ところで、話とは一体?

オリバー・ナガル

…やはり、私の嬢達を虐めたことがどうしても許せなかった。

オリバー・ナガル

だから呼び出したのだが。

ジャック・メイソン

ジャック・メイソン

ですが諸悪は確実にあの嬢達であって、僕はあの嬢達に向かって暴言等は全く吐いていませんでしたよね?

ジャック・メイソン

それなのに何故僕が責められるのでしょうか?

オリバー・ナガル

それは私の嬢達が行動や態度を気に入らなかったからだ。

オリバー・ナガル

何故あんな酷いことをした?

ジャック・メイソン

あのですね、それは僕が!

ジャック・メイソン

…いえ、なんでもありません。

オリバー・ナガル

…話はこれで以上だ。

オリバー・ナガル

もう二度と悪人のようなことをしないように心がけるんだな。

皇帝はドアを開けて出ていった。

ジャック・メイソン

僕は話中に友達と会いたいと思いながら話をしていた。

ジャック・メイソン

ミンス、レイ、ロックス、会いたいよ…

そうして僕はドアを開けた。

次の瞬間だったのだ。

魔法使い(レイ・マトリックス)

ジャック!

魔法使い(ミンス・カーロン)

ジャックくん!結局処刑は免れたんだね!

魔法使い(ロックス・ナイーブ)

マジでこれからは相手を殺せとか言わないから許してくれ…

ジャック・メイソン

全然許すよ!

魔法使い(ロックス・ナイーブ)

…!やった!

魔法使い(ミンス・カーロン)

あ!それと、ジャックくんに一つ話したいことがあるんだ!

ジャック・メイソン

何々!?

魔法使い(ミンス・カーロン)

新しい友達が出来たんだ!

魔法使い(レイ・マトリックス)

紹介する。ナテイルス・ロドッキーだ。

ナテイルス・ロドッキー

初めまして!僕はナテイルス・ロドッキーだよ!宜しくね!

ジャック・メイソン

あ、うん!宜しくね!

ジャック・メイソン

(前世でもあったことがある気がするな…)

ジャック・メイソン

(処刑される前日に…)

オリバー・ナガル

これにより、ジャック・メイソンの処刑を決定とする。

ナテイルス・ロドッキー

えぇ!?

ジェイズ・ロブト

そんな…!

ジェイズ・ロブト

ジャックさん!

ジェイズ・ロブト

絶対に処刑されないようにしなくてはなりませんよ!

ジャック・メイソン

…いや、もう遅かったんだ。

ジャック・メイソン

僕は悪人だって認めるよ。

ジェイズ・ロブト

…!?

ナテイルス・ロドッキー

ジャックさん!そんなことしたら死んじゃうんですよ!?

ナテイルス・ロドッキー

分かっているのですか!?

ジャック・メイソン

うん、分かった上で言ったからね。

ジャック・メイソン

もう自分の死が近づいたら冷淡になってしまうものなんだね。

ジャック・メイソン

(そう会話してたよな…?)

ナテイルス・ロドッキー

ん?どうなされましたか?

ジャック・メイソン

あっ!ううん、なんでもないよ!

ナテイルス・ロドッキー

それならよかったです!

魔法使い(ロックス・ナイーブ)

早速だけど、どっか出掛けようぜ!

ナテイルス・ロドッキー

はい!ジャックさんはどうしますか?

ジャック・メイソン

…ごめん、僕のことを待っててくれてる子がいるから…

魔法使い(ロックス・ナイーブ)

そっか…それじゃあ今言ったことも無しにするか…

魔法使い(レイ・マトリックス)

そうだな。

魔法使い(レイ・マトリックス)

また今度出掛けよう。

魔法使い(ミンス・カーロン)

うん…

ナテイルス・ロドッキー

はい…それじゃあまた…

彼らはそう言って自分の設けられた部屋に向かって行った。

ジャック・メイソン

僕も戻ろっかな…

ジャック・メイソン

ただいまー!

ナイル・グレイシー

あっ!もう、遅いじゃないですか!

ナイル・グレイシー

どれだけ待たせるつもりだったんです!?

ジャック・メイソン

ご、ごめん…本当に…

ナイル・グレイシー

これだけ待たせるのであれば部屋に戻る方がよかったです!

ジャック・メイソン

ごめんって…

ジャック・メイソン

皇帝の話が長くてつい…

ナイル・グレイシー

あ、そうでしたか…

ジャック・メイソン

それとかさ、僕はあんまり反省してないよ。

ナイル・グレイシー

え?

ジャック・メイソン

僕はね皇帝の話を聞いて、もっと酷いことしてやろうって思ったんだ。

ジャック・メイソン

仕返しが足りてなかったみたいだしね。

ナイル・グレイシー

そんなことしたら処刑されますよ…?

ジャック・メイソン

…僕は過去に処刑を免れたんだよ?そのくらい余裕余裕!

ナイル・グレイシー

…どうなっても知りませんからね…

ジャック・メイソン

うん。

そして次の日、僕はお茶会に呼ばれた。

そこの執事、メイド達はとても礼儀正しくて正直可愛いと思ってしまうときもあった。

執事

ジャック様、紅茶でございます。

執事

淹れますね。

ジャック・メイソン

あぁ、ありがとう。

執事

失礼いたしました。

ジャック・メイソン

ねぇ、あの執事さん礼儀正しいよね。

ナイル・グレイシー

そうですね。まぁ、殆どの執事は礼儀正しいかと。

ジャック・メイソン

そりゃそうだ。

執事長

はい、菓子だ。食べろ。

ジャック・メイソン

…(この人なんなの?)

ジャック・メイソン

(後から何してやろうかな。)

ナイル・グレイシー

貴方、トップ層の僕達に向かってそんな態度を取っていいと思ってるの?

執事長

元々最底辺レベルの魔法使いだったんだろ?

執事長

だから所詮はトップ層。あんまり強くなさそうだしな。

ナイル・グレイシー

なんてことを言うんだ!

メイド長

あっ、すみません…ウチの執事長が…

メイド長

舐めた態度をとるなと言ったはずですよ?

執事長

ふん。知るかそんなもの。

執事長

それに、女の言うことは絶対に聞くものか。

執事長

馬鹿馬鹿しい。

メイド長

メイド長

とにかく、本当にすみませんでした…これからはちゃんと説得しておきますのでどうか…

ナイル・グレイシー

…うん、分かった。

そうしてお茶会が終わった。執事長以外は全員離れた場所に部屋が設けられているそう。

ジャック・メイソン

僕は部屋に八つ当たりでそこにあったランプを足の爪先で壊した。

執事長

なんの音だ!?

執事長

…は!?

執事長

(まさか、腹立ててランプをブッ壊していきやがったのか!?)

執事長

おい!誰だこんなことをしたのは!?

ジャック・メイソン

僕だよ?

執事長

なっ!?くっ…

執事長

お前、なんでこんなことしたんだ!?言えよ!?

ジャック・メイソン

じゃあ逆にお前はなんであんな態度をとったのか言え。

執事長

それはお前のようなクソ男に敬語使うとか阿保がすることだと思ったからだ。

執事長

そんなクソ男には絶対従わない。

そう言った彼の顎を蹴ってやった。

執事長

(クソっ、こいつ豹変しやがった…!)

ジャック・メイソン

なんで僕がお前らみてぇな奴らの言うことに耐えねぇといけないんだ?

ジャック・メイソン

おい。

ジャック・メイソン

そうか、答える気もねぇんだな。

ジャック・メイソン

それなら…

ジャック・メイソン

殺す。

執事長

ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

魔法使いの道へ進む  原作

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