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女は膝をついて泣いていた
詩乃姫
私があと一刻早く帰っていれば
詩乃姫
このような事態にはならなかったのでしょうか？
安倍晴明は反応に困った
安倍晴明
.......それは...
詩乃姫
全て私のせいです。
詩乃姫
銘神様が死んだのも
安倍晴明
..........
「それは違う！」
その一言が安倍晴明は言えなかった。
翌日のことであった
息子
オンギャァ...オンギャァ！
詩乃姫
申し訳ありません兄上様...
詩乃姫は自らの喉を刃物で突き刺し
自害した
年端も行かぬ息子を託して
美玲
ごめん、真野くん本当にゴメン！！
美玲
置いていってマジでゴメン！
翌朝、美玲は教室で真野に 心霊スポットに置いていったことを 謝っていた。
真野
はは、もういいですよ。
美玲
ﾋﾟｪ
美玲
(怒ってる。完全に怒ってる)
真野
じゃあ、僕はトイレへ行ってくるので。
美玲
はい。
真野が立ち去ったあと美玲は席で ため息をついた。
？？？
どうしたの？ため息なんかついて
美玲
？.....ルルカさん！
ルルカ
おはよう、美玲さん
ルルカは学校で1番可愛いと 言われている女の子だ。
美玲
お、おは...おはよう！
ルルカ
どうしたの？w
ルルカ
そんなに硬くなっちゃってww
美玲
(それは貴女が美しいから！)
美玲
いやぁ、同じクラスだけど私達、あんまり話したことなかったから
ルルカ
たしかにそうね、今までまともに話したことなかった。
ルルカ
ため息ついてどうしたのかと思ったけれど、今日はまた別の用が貴女にあって
美玲
用？
ルルカ
貴女、怪奇研究部よね？
美玲
うん、そうだけど...？
ルルカ
実は私ね....
ルルカは美玲にだけ聞こえるように 小声で言った。
ルルカ
悪霊に取り憑かれてるかも知れないの。
美玲
と、いう訳なんだけど
放課後、怪研メンバーたちとルルカは部室にいた。
純
....うーん。
純
(悪霊に取り憑かれてるといわれても...)
京子
.......
ルルカ
ん？なぁに
京子
別に....何でも
美玲
(ね、純。)
美玲は端に純を呼び、小声で 話し始めた
美玲
(あれさ、実際憑いてるのかな？)
美玲
(純は"視える人"だよね)
純
(そうだけど、何も憑いてないと思う)
純
(というかあの女.....わからない)
美玲
(ん？)
純
(あ、ううん。こっちの話。)
そして純は部長のほうに行った。 何かを相談しているようだった。
数分して部長が言った。
部長
こういうときは心霊スポット行こう。
真野
は？
部長
悪霊を、心霊スポットに、置いていく。
「置いていく」という言葉に 反応する真野
真野
............
部長
分かるか？
京子
(分かんない)
真野
(バカの考えてることは)
美玲
(でも、あれでも一応)
純
(センパイだから)
美玲
そうだね、行こっか
美玲
で、どこの神霊スポットに？
部長
今回の舞台は
部長
カラクリ屋敷だ！
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