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橘 玲奈
多々良 新一
橘 玲奈
多々良 新一
僕は多々良 新一(たたら しんいち) ごく普通の中学生だ。
僕より急ぎ足で前を歩いているのは、 幼馴染の橘 玲奈(たちばな れな)。
昔から双子のようにずっと一緒だった僕ら。今日は新しく オープンしたカフェに行こうと、前々から約束していた。
橘 玲奈
多々良 新一
橘 玲奈
多々良 新一
昔から僕は体力はないし、足も速くなかった。 逆に玲奈はスポーツ万能で、それでいて勉強もできるのだ。
何も出来ない僕と比べられることも少なくはなかったけど、正直、 僕は気にしてなかった。むしろ幼馴染が優秀で鼻が高いまである。
まぁ、いつまでも幼馴染のことでドヤって変わろうとしないから 比べられるんだろうけど…。
でも、そういうことがある度に、玲奈は「新ちゃんには私しか知らない凄いところがたくさんあるんだから!」と言い返してくれた。彼女の存在には感謝しかない。
橘 玲奈
多々良 新一
橘 玲奈
そんな冗談を交えつつ、横断歩道を渡る。
ここを渡れば、もうカフェに着く。早く椅子に座りたい…。 そんな風に考えていると、急に玲奈が慌てだす。
橘 玲奈
多々良 新一
ダァン
何かがすごい勢いでぶつかるような、鈍い音がしたと同時に、 僕は誰かの手で背中を押されて転がった。
通行人
通行人
何が起こった?
地面に打ち付けられた体が痛む。 それでも状況を見ようと顔を上げると、 目の前にはトラック…と
多々良 新一
玲奈が、地面に横たわってた。頭の周辺が赤く染ってた。
なんで?どうして玲奈が?
あまりの衝撃で、息が苦しくなった。
多々良 新一
鳴り響くサイレン音を聴きながら、僕は意識を手放した。
多々良 新一
多々良 新一
多々良 新一
多々良 新一