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コトン、コトン、
キッチンから音がする
向かってみると
あっちゃんとけちゃくんが朝ごはんを作ってくれている
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けちゃくんがにこにこ笑顔で
あっちゃんを見つめる
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けちゃくん渾身の甘えなんだろう
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あっちゃんがけちゃくんの頭に手を置く
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見慣れない、
大きな窓からの陽で
体が少し温まった
そんな空気を
ぶち壊しにアイツがやってくる
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ころちゃんの頭をつつく
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みんなで笑って
温かかったからだが
さらに温かくなった
たまにはこういうのもいいなあ
これから
まいにちこれが体験できると思うと
さらにわくわくしてきた
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静かな部屋
いつもは
あんなにうるさいのに
職員の人に貰った
緑のジャンパーを羽織る
???
時計の短い針は
2と3の間を指している
すると
俺の隣に
小さい影ができる
???
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めるとにちぐのジャンパーを羽織らせる
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玄関で、くつを履いていた
そのとき
???
めるとの肩が大きく揺れる
見つかった
見つかった、
怒られるのを覚悟して、
振り向く
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冷たい風がふく
昼間の暖かさとは大違いだ
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どうして
この時間に外に出ようと思ったのか
そもそも
どこで仲良くなったのか
2人のがなにも持っていないことから
家出ではないと判断
小さい子2人では流石に危ないよな
でもお邪魔だったか
いやさすがに危ないよな
俺がいても危ないもんは危ないんだけど
あったな…
俺も
俺らも
"5人で"
あのときは
兄ちゃんがジュース買ってくれたっけ
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自販機の前で財布を構える俺に
ぷりちゃんが察してくれる
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小銭を見せる
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ぽちっ
ガタンッ……
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ぷりちゃんがコーラを開けて
くすくす笑っている
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ぷりちゃんは俺のボケ拾ってくれるし
めるちゃんは素直にお礼言ってくれた
案外いいヤツらなんだな
と
思う
でも
俺には
この"弟"たちが
かわいくて仕方なかった
ぷりちゃんに案内された場所は
はらっぱをぬけた
海が良く見えて
星も良く見えて
海の匂いのする風がふく
高台だった
ただでさえ、
子供だけで
3人だけで
夜道を歩いてきた俺ら
もう
なにをしても
許される気がした
飲み終わったジュースのペットボトルを
海に向かって放り投げた
が
強い風がふいて
ペットボトルが戻ってくる
そして
ぷりちゃんの頭に激突した
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3人で爆笑して
少し濡れた
草の上に
寝っ転がる
俺らは
「空を見た」
そして
「星を見た」
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ぷりちゃんにも言ったのは
ぷりちゃんでも知らないと思ったから
俺らは
「流星を見た」
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ぷりちゃんの願いは聞かなかった
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いつから寝ていたんだか
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めるちゃんを背負う
ぷりちゃんの背を向いたのは
上がった口角が下がらなくなったからだ
家にたどり着く
何事もなくて良かったとホッとしつつ
ぷりちゃんの頭をなでる
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玄関のドアをそぉっと開ける
このまま穏やかに一日が終わることを
俺らは信じて疑っていなかった
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小さく
そして強く
あれは
ぷりちゃんの
心からの声だった
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なんでその2人かは分からない
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どうして仲良くなったのか
好奇心からの言葉だった
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どうして
しか浮かばない
とはいえ
2人だけでは危なすぎる
しかし
俺は気づいた
ぷりが
成長し始めていることに
なにか
成し遂げようとしているんじゃないか
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俺の考えはまとまらず
まぜの考えに乗ることになった
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俺は
やはり
こいつらの旅を
邪魔したくなかった
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まぜは
あんまり乗り気じゃなかったみたいだけど
3人が出発してしまったことで
諦めてくれたようだ
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部屋に走っていくぷりを追いかけようと
まぜが1歩
俺はそれを止めた
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彼からパンが差し出される
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ぷりは
食べたい気持ちと
まぜを心配する気持ちで
葛藤している
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ぷりの口に
パンがねじ込まれる
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ポツリと
あれが彼の本音なのだろう
ぷりは
戸惑いながらも
聞かなかったことにしたみたいだ
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彼は
あのときのこと
覚えていないみたいだ
俺らだって
忘れられんなら
忘れたいさ
まぜに
ぷりの言い分を分かってもらうには
あのことを
思い出させないといけない
1度忘れられたんなら
もう思い出さない方が
いいんじゃないか
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無意識に
俺がお兄ちゃんだと
俺が解決しなきゃと
思っていた
それは
りいぬくんが
お兄ちゃんっぽくないからな気もするけど
こんな優しいお兄ちゃんになら
話しても良いかなって
思えたんだ
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