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国乱れて忠臣現る。
––– 司馬 遷『史記』
研究所内
天望
あっしは走った。 とにかく走った。
心臓が破けそうに痛い。 しかし、あっしは止まる訳には いかなかった。
天望
目的の物は研究所入り口の 事務所にあるのだ。
だが、所内は予備電源で 明るくなった箇所もあれば 抗体人間による影響で 停電になっている箇所もあった。
まさに今、あっしがいる場所は 数多の遺体が転がり 停電で視界が悪く、 足場も悪い劣悪な環境だった。
事務所に到着してすぐに発煙筒を 見つけたあっしはフラフラに なりながら遺体を跨いで その場を後にした。
研究所入り口
どれだけ走ったかは 分からないが、研究所を出ると すぐに力尽きてその場に へたり込んだ。
あっしはすぐに発煙筒で 後輩への通信を試みた。
天望
ここに来るまでにあっしは 色々なものを失った。 二度も圭を死なせてしまった。
結局、未来は変えられなかった。 他人を救っても 自分は救えなかったのだ。
天望
あっしは自分を嘲笑した。
天望
もし、ここに抗体人間が 来ればあっしは殺されるだろう。
天望
足音が聞こえた。
だが、次に聞こえた声で あっしの希望は潰えた。
???
女性の声だが声質に感情がなく まるで人間に興味がないような 響きを感じた。
天望
あっしは死を覚悟し 目を力一杯瞑った。すると...
???
???
???
???
目を瞑っていたため 誰か判断はできなかったが どうやらあっしのことを 知っているらしかった。
そして“その土産”があっしの 目の前へドサッと置かれ その衝撃で思わず目を開けた。
天望
天望
天望
圭
???
???
???
圭
天望
圭
圭
天望
天望
天望
天望
琥珀
琥珀
彼女は鹿王院 琥珀 (ろくおういん こはく)と言い 抗体人間の一人だ。 しかし、他は残虐な実験の被験者 になったのにも関わらず 想像を具現化できる能力を買われ あっし達と共に脱走計画へ 加わった一人だ。
天望
琥珀
琥珀
天望
琥珀
圭
琥珀
圭
琥珀
琥珀
天望
圭
琥珀
圭
天望
天望
琥珀
天望
天望
琥珀
圭
琥珀
琥珀
圭
琥珀
圭
天望
琥珀