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神と修羅

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神と修羅

51 - 発見

2026年01月25日

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国乱れて忠臣現る。

––– 司馬 遷『史記』

研究所内

天望

はあ...はあ...

あっしは走った。 とにかく走った。

心臓が破けそうに痛い。 しかし、あっしは止まる訳には いかなかった。

天望

発煙筒...事務所か...

目的の物は研究所入り口の 事務所にあるのだ。

だが、所内は予備電源で 明るくなった箇所もあれば 抗体人間による影響で 停電になっている箇所もあった。

まさに今、あっしがいる場所は 数多の遺体が転がり 停電で視界が悪く、 足場も悪い劣悪な環境だった。

事務所に到着してすぐに発煙筒を 見つけたあっしはフラフラに なりながら遺体を跨いで その場を後にした。

研究所入り口

どれだけ走ったかは 分からないが、研究所を出ると すぐに力尽きてその場に へたり込んだ。

あっしはすぐに発煙筒で 後輩への通信を試みた。

天望

ふぅー...

ここに来るまでにあっしは 色々なものを失った。 二度も圭を死なせてしまった。

結局、未来は変えられなかった。 他人を救っても 自分は救えなかったのだ。

天望

どこまでお人好しなんだか...

あっしは自分を嘲笑した。

天望

抗体人間が来るのも時間の問題だな...

もし、ここに抗体人間が 来ればあっしは殺されるだろう。

天望

...ん?

足音が聞こえた。

だが、次に聞こえた声で あっしの希望は潰えた。

???

誰だ、そこにいるのは

女性の声だが声質に感情がなく まるで人間に興味がないような 響きを感じた。

天望

(ここまでか...)

あっしは死を覚悟し 目を力一杯瞑った。すると...

???

どうした?眠いのか?

???

ならば何故、発煙筒を焚いたんだ?

???

...無視か、なら別に構わない

???

それより、貴様に土産があるんだ

目を瞑っていたため 誰か判断はできなかったが どうやらあっしのことを 知っているらしかった。

そして“その土産”があっしの 目の前へドサッと置かれ その衝撃で思わず目を開けた。

天望

何...って...

天望

天望

圭ッ!?

ちょ、もっと優しく置いてよ‼︎怪我人なんだよ一応‼︎

???

こんな元気な怪我人がいて堪るか

???

たかが左肩を撃ち抜かれただけだろう

???

死んでないだけマシだ

痛いモンは痛いのーッ‼︎

天望

圭...お前、元気そうだな

あ‼︎天望も同じようなこと言ってる‼︎

せっかく発煙筒に気付いて来たってのに、感動の再会じゃない?場面的にさ

天望

あ、ああ?

天望

それより...お前はどうしてここにいるんだ?

天望

天望

鹿王院 琥珀...

琥珀

心配は無用だ

琥珀

無事に抗体人間達の脱出は成功した

彼女は鹿王院 琥珀 (ろくおういん こはく)と言い 抗体人間の一人だ。 しかし、他は残虐な実験の被験者 になったのにも関わらず 想像を具現化できる能力を買われ あっし達と共に脱走計画へ 加わった一人だ。

天望

それは良かった...でも、お前は逃げた筈じゃ...

琥珀

博士に言われたんだ

琥珀

2人は生きてる筈だから見つけてくれとな

天望

柘榴が...?

琥珀

コイツはニーナに殺されそうなところを発見し、連れて来たところだ

酷いんだよ⁉︎だってさニーナを吹っ飛ばした後痛いって言ってんのに「騒音だ」とか言って無視するんだよ⁉︎

琥珀

放っておいた方が良かったか?

でも君の大好きな博士はそれを望まない...でしょ?

琥珀

博士の同僚で良かったことを誇りに思った方が良いぞ

琥珀

貴様の命など私からしたら塵に等しいからな

天望

お、おいッ‼︎殺気を出すな、圭も謝れ‼︎

はーい、すみませんでしたー

琥珀

許さん

何でよ‼︎

天望

琥珀、ありがとう

天望

圭を二度も失わなくて良かった

琥珀

...“二度”?

天望

あ、ああ、いや‼︎何でもない‼︎

天望

そ、それより柘榴はどこにいるんだ?

琥珀

博士は安全な場所に避難している

え?でも発煙筒見たら普通来るでしょ

琥珀

博士曰く腰が抜けて動けないそうだ

琥珀

あれだけ緊迫した時間を過ごしたんだ、無理もないだろう

柘榴に甘すぎるんじゃないのー?

琥珀

絶対に貴様を許さん

ごめんって‼︎許してよー‼︎

天望

取り敢えず、このバカを放っておいて...柘榴のところに案内してくれ

琥珀

分かった、ついて来い

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