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明人が交通事故に遭う前の前日の日。

(明人の記憶は不定期に消えてしまう。)

(今回は5日目まで来れてるけど。)

(もうそろそろ消えちゃうかも。)

明人

凛。

んー?

明人

なんだか俺今すっごい頭が痛いんだ。

大丈夫?

安静にして寝なね。

もしやばかったら看護師さん呼ぶから。

明人

うん。

明人

ありがとう。

明人

おやすみ。

(多分また記憶が消えかかっているのね。)

明人の記憶が消えるのは決まってひどい頭痛がしたときだった。

いつになったら思い出してくれるの?

明人。

ぐすっ

次の日‥

明人

んあーー

明人

あれ?俺どうして病室にいるんだ?

看護師

あら、明人さん目が覚めたのね。

看護師

凛ちゃんはまだぐっすり疲れて寝ているのね。

看護師

早くあなたの記憶が元に戻りますように。

明人

記憶が戻る?

明人

まさか、この女の子は記憶喪失なのか?

明人

確かあの人は凛って言ってたよな?

明人

でもなんで俺はこの子の手を握っているんだ?

うーーん

あれ?いつの間にか私寝ちゃってた?

明人

凛さん?でいいんだよね?

(あ。)

(そっか。昨日また明人の記憶がリセットされたんだ。)

(また一からか。)

うん!私は凛って言うの!

明人

俺は明人。よろしく。

明人

あのー。

うん?

明人

なんで俺たちは手を繋いでいるんだろうねー。あはは。

こ、これは違くて!

気にしないで!

(昨日明人に私のこと忘れてほしくないから手繋いでたんだった!)

(恥ずかしい\\ )

そして凛が再び眠りについて起きると明人がいなくなっていた。

明人がいない!?

どこ行ったの?!

やだ私の前からもう姿を消さないで。

ガラガラ

ドアを開ける音がした。

明人!

明人

凛、

勝手にどっか行かないで!

心配したんだから!

(よ、よかった。)

(ほんとに。)

看護師の人から外出許可をもらった2人は近くの公園に来ていた。

やっぱ公園っていいな。

こうしてベンチに座ってるとすっごい落ち着く。

明人

そうだね。

(明人がぽかーんとした顔してる。)

(考え事かな?)

明人そんなに考え事してどうしたの?

もしかして何か大事な事でも思い出した?笑

明人

凛!別の場所に行ってみない?

ミャオ

あ!黒猫だ!

でも待ってあの猫このままだと危なくない?

車きてる!

明人

ちょっと待ってて!

え?

(明人まさか?!)

そういうと明人はすぐに黒猫の方へ走り出した。

(いや。)

(いやっ!!)

あきとぉぉぉぉぉ!!

明人

危ないっ!

ミャー!

バンッ

(うそ。、?)

あき、

明人!!

明人

しっかりしてよ!

明人!

いやぁぁぁぁぁぁ!!

凛は泣き崩れた。

だが、明人をなんとしてでも救わなきゃと思いすぐさま、救急車を呼んだ。

(明人はいっつも無茶ばっかりする。)

(そうあのときだって。)

1年前‥

明人

あそこの店ちょー美味かったでしょ?!

うん!

めっちゃよかった!

明人

また行こうな!

もちろん!

怪しい人A

ねぇ。そこのおねぇさん。

はい?

怪しい人B

俺たちと遊び行かね?

怪しい人C

行くっしょ行くっしょ!!

嫌です。

怪しい人A

いーじゃんかー。

明人

やめてください。

明人

彼女嫌がってるじゃないですか。

明人‥

怪しい人B

あ?

怪しい人C

誰だオメェ?

怪しい人A

外野はすっこんでな!

明人

凛走って逃げてくれ。

でも‥

明人

心配すんな。

明人

任せろ!

そういうと明人は笑顔で笑った。

ごめんっ!

凛は全速力で逃げた。

怪しい人A

ちっ。

怪しい人C

てめーのせいで逃げられたじゃねぇか。

怪しい人B

どうしてくれんだ?

明人

なら。

明人

俺が相手してあげますよ。

怪しい人A

威勢だけはいいじゃねぇか。

怪しい人B

足震えてんぞ?

明人は強がりながらもとても怯えていた。

怪しい人C

いくぞっ!

はぁ。はぁ。

その頃凛は明人のおかげでなんとか逃げ切ることに成功していた。

明人大丈夫かな。

すっごい心配。

次の日‥

明人!

大丈夫?!

明人

あなた誰ですか?

そんな‥

今朝凛は明人が頭をひどく強打していて意識がないと聞いて病院まで駆けつけた。

まさか、記憶が‥ない?

明人

すいません。

明人

うまく思い出せません。

そんな。

いやぁぁぁぁぁ!!

凛は泣き崩れる

明人

ちょちょっと!

明人

泣かないでください!

私のせいで。

明人が‥

明人

明人

なんのことですか?

どうやら明人は昨日の怪しいやつらに囲まれて酷い目に遭わされたらしい。

そして意識がなくなるまで叩きつけられた。

一応通りかかった人が通報して怪しいやつらは捕まったらしいが‥

凛は自分を責めづづけ、明人の記憶がなくなったことにとてつもない後悔と絶望に苛まれていた。

それからというもの‥

はい明人。

明人

ありがとう美味しいよ。

これで元気出してね。

明人

うん。

凛は明人の記憶回復を願って世話をし続けた。

(あの日。私ほんとは明人に告白するつもりだったのに。)

(まさかこんなことになるなんて。)

(この恋は叶わないのかな。)

(せめて‥)

この恋が実りますように。

そして今に至る。

と!

きと!

明人!!

明人

明人

うん?

明人!!

よ、よかった。

よかったほんとに。

安心したのも束の間だった。

バタッ

明人!!

明人!!

お願い早く来て!

(また記憶が!)

凛はすぐさまナースコールを押す

お願い。

お願い明人。

記憶がなくなってから初めて好きって言ってくれた。

お願い。

お願い。

お願い!!

1年後‥

ねぇ明人。

あの日から1年が経っちゃったよ。

明人は今そっちで何してるの?

ねぇ明人。

返事してよ。

ぐすっ。

明人が記憶を失ったあの日から

幸せが崩れてしまった。

もし、あのとき記憶喪失になっていなければ

今はどれだけ幸せだっただろうか。

叶わない恋。

大好きだよ。明人。

〜完〜

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