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はっと我に返る。
我に帰った後、
途端に怖くなってトイレから逃げ出した。
"どうしよう"
なんて、
頭の中でグルグルと色んな事が過ぎ去っては、
胸の奥が不安で襲われる。
怖い、
そしてなにより、
飛貴はなぜ私を選んだのだろう。
浮所飛貴
浮所飛貴
浮所飛貴
ゆうか
1人で居るのが怖くて、
教室に入ってすぐ飛貴が視界に入り、
私だけに向けてくれていた笑顔が逆に苦しくて、
思わず抱きついた。
飛貴は静かに、
"どうした、?"
と聞くけど、
その言葉に返事する余裕すらない。
飛貴が居る、
大丈夫、
ここに居る。
心の中でそう唱えるしか、
我慢をしなくなったら溢れそうな涙を堪える、
今の私には到底出来なかった。
ゆうか
ゆうか
ゆうか
私から抱きつく
なんて滅多に無いから、
きっと飛貴も心配しているだろう。
あんなに静かに、
優しく聞くなんて無かったし、
私も飛貴には余計な心配掛けたくなくて、
こういうのはしないできたから。
浮所飛貴
浮所飛貴
ゆうか
浮所飛貴
浮所飛貴
ゆうか
ゆうか
浮所飛貴
浮所飛貴
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
顔を飛貴の手で挟まれて、
じっと顔を見られる。
飛貴は人の感情を読み取るのが得意だから、
…良い意味でも悪い意味でも困る。
そんなに優しくされたら、
もっと心配掛けちゃうよ。
今も、
…結構我慢してるんだから、
我慢して、
涙堪えて、
笑ってるんだから、
…お願い、
私の涙腺崩壊しないで。
ゆうか
浮所飛貴
ゆうか
浮所飛貴
浮所飛貴
あぁ、ほら。
何も知らないくせに、
飛貴はすぐそうやって。
…私の言って欲しい言葉、
すぐ言うんだから。
ゆうか
ゆうか
ゆうか
ゆうか
にこって笑う顔、
やっぱり好きで。
小さく、
"ありがとう"
と呟くと、
また太陽みたいに優しく微笑んだ。
コメント
9件
神作すぎて泣いた((((
リア充っていいな()