俺の前の席は、とある女子だった。
名前を沙耶と言う。
場所の問題で、目には入っていた。
だかそれも恋愛的感情ではなく、ただ、見えたというものだった。
沙耶は、天然パーマで、髪はクルクルとしていた。
見るからに柔らかそうな髪。
きっと、手触りは良いことだろう。
俺が彼女を意識し始めたのは、とある夏の日。
暑い。
とにかく暑い
マグマの中にいる気分だ。
クーラーはついているものの、窓際の俺は、照りつける灼熱の太陽に焼かれるかと思うほど暑かった。
彼女は、髪をほどき、結び直していた。
髪を下ろした彼女は、ただ美しかった。
少しだけ、汗ばんでいた。
首元にペタリと数本の髪が貼り付いている。
彼女、ましてや付き合ったことすらない俺には刺激が強かった。
思わず見とれていると、振り返った彼女は、穏やかな笑みを深め、
『どうぞ。プリントです』
そう告げた彼女は、数学のプリントを渡し、また前を向いた。
彼女も暑いはずなのに、涼しい顔をして渡してくれた。
汗を拭いたのだろう。
首元に張り付いた髪は取れていた。
その事件から約2ヶ月。
やっと涼しくなってきた。
最近、ハッキリと気づいたことは、彼女に恋をしたと言うこと。
俺のクラスは幸い席替えが少なく、1学期に1回程度だった。
(ちなみにクラスの人達には不評だった)
それも今の俺にはただの救い。
そして、今日俺は告白をする。
『ねぇ、沙耶。』
『どうしたんですか?』
『ちょっと良い?』
『はい。』
校舎裏。
夕日、周りには誰もいない
目の前には美しい彼女、最高のシチュエーションだった。
そう分かったら言う言葉は1つのみだった。
『沙耶、好きだ。』
一瞬戸惑った表情を見せた彼女。
でもそれは刹那、すぐにいつもの柔らかい笑みに戻り、一言。
『私もです。』
幸せな日々の始まりは、突然やってくる。
少しの勇気と共に。
アリスです!
いかがでしたか?
リア友様、御協力ありがとうございました。
とか言いながら、書いたのは結構前ですw
全国的な休校前に書いたものなので、ちょっと雑かもしれないですw
じゃあ、バイあり!
コメント
8件
校舎裏で告白なぁ…されてみたいなぁ…(白目)
沙那ちゃん…いいなぁ…告白って……いいなぁ(´・ω・`)
話のイメージ(?)とかすっごい好きすぎる… なんか雰囲気が伝わってきます👏🏻😮✨