イタリア
きれいなきれいな、場所だった。
綺麗な虹。
広大な広場。
かつて、イタリアに見せてもらった絵画のような場所。
そんな広大な広場の真ん中で、彼は腕を広げた。
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
あはは、と無邪気に笑う。
そして、軽い足取りで、俺の方に。
イタリア
_____手が、俺の首元に触れる。
それが、以前の俺のようで。
イタリアはそんな気は毛頭ないと思っても、
それでも、トラウマがフラッシュバックした。
イタリア
イタリア
光のない、瞳だった。
口元は笑ってるのに、目が笑っていない。
こんなイタリアは初めて見た。
そして、イタリアに、今までよりも強い恐怖を感じた。
ドイツ
イタリア
何もかもを、包み込むような、声。
柔らかくて甘くて、
まるで優しく『逃さない』って言ってるかのようで。
イタリア
片手が左手首に触れる。
それがさらに、怖くなって。
イタリア
その『大丈夫』が、もっと怖くて。
だけど。
虹の耀に照らされたイタリアから、逃れることは出来なかった。
コメント
2件
恋愛乙女ゲームより難しいなこの恋愛は!?イタリアー!頑張ってくれ!!