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スゥゥゥごめんなさい 読み切りで投稿してました。
はい、押すわな
桃青、黄赤、黄青です! 地雷、腐が苦手な人、純粋さんバイバイ 字が間違ってても脳内変換してね♡ 通報ダメ絶対( ^∀^)
お昼を食べ終わって、また退屈な時間が始まった。
本当に授業って嫌い。
先生の声が子守唄に聞こえてくるんだよね。
とくに古典の高林先生の声は危ない。
大人の男性の低音ボイスが心地よくていつも寝てしまう。
同じ日本語なのに、なにを言っているかわからない先生の声をボーッとしながら聞く。
……あっ
黒板の文字がゆらゆらしてきた。
まぶたが、重い。
目をこすってつむらないようにしてみるけど…
だめだ。
これ、寝ろって言ってるようなもんだよね?
僕はたいてい授業中寝て過ごしている。
だから成績も………………うん。
もう限界………
そう思った瞬間、重たかったまぶたが勝手に閉じていき
暗闇の世界へと落ちた。
赤
赤
青
………声が聞こえる。
でもだめ。
起きられない。
せっかくいい気持ちで、ねてるんだから、起こさないでよ。
…………もう少し、寝かせて。
赤
青
鼓膜が破れそうなくらい大きな声が聞こえて、
一気に目が覚める。
まぶたを開けた瞬間、僕の目に飛び込んできたのは
赤くんのドアップ。
赤
赤
目が覚めたすぐあとには
赤くんのキーンとなるような声。
青
手を合わせ拝む体制で赤くんに謝る。
黄
黄
声がしたほうをむくと、教室の入口付近に黄くんがたっていた。
……え、ちょっと待って。
青
赤
赤
四、四時!?
僕ってそんなに寝てたの?
慌てて立ち上がって周りを見回すけど…………
誰もいない。
うん。
みごとに誰もいない。
青
こんな時間まで寝ていた自分にある意味感心しつつ、ふたりを待たせてしまったことを詫びると。
赤
赤
ニコッと優しく微笑んでくれる赤くん。
青
カバンを持ち立ち上がり、黄くんのもとへ急ぐ。
あ、ちなみに僕は教科書を持ち帰らない主義だ。
教科書がなくたって頭いいからね☆
なんてことはなく、教科書を持って帰っても勉強しないから意味がないのだ。
もちろん頭いいわけない。
青
いつもの帰り道を、三人で歩きながらふたりに話しかける。
赤
黄
青
実は最近、駅の近くにクレープ屋さんができたのだ。
チラシ見たんだけど、特製のアイスを使ったバナナクレープがあってすごくおいしそうだった!
黄
黄
黄
黄くんのその言葉を聞いてガーンとダメージをくらう。
赤
赤
赤
続いて赤くんにも断られてしまった。
でも仕方ないよね。
青
青
青
赤
黄
いつも思うんだけど黄くんって本当に無口。
しかも、敬語だし。
めったに笑わないし
感情つかみづらい。
というかもともと口数は少なかったけど、高校生になってから黄くんはより一層クールというか
あまり感情を表さなくなった気がする。
環境が変わってなにか思うことがあるのかな。
青
赤
黄
いつもの分かれ道でふたりに手を振って家へと歩き出す。
黄くんと赤くんは家が同じ通り沿いにあってすごく近いから、いつも僕だけここでお別れなんだ。
続き♡100