1 夏の涼しい頃 〜 キョウチクトウ 〜
おじいちゃん
綺麗なお花だろう?
主人
これはなんて言うお花なの?
おじいちゃん
うーん、よくわからん。
おばあちゃん
危ないので切っておかないとね
おじいちゃん
毒は危険だからな
主人
おばあちゃん
おばあちゃんは家へ帰るけれどどうしますか?
おじいちゃん
じぃちゃんと散歩をしよう!
主人
そうだ僕行きたい場所があるんだ
ずっと頭に残っていて忘れられない
おじいちゃん
おばあちゃん
おじいちゃん
ここか
主人
許可取らないと入ったらダメってあるけどいいよね?
おじいちゃん
その看板の文字は見立てだ
誰かに言われたとしても許可は出していない
主人
毒のあるものがあるの?
おじいちゃん
ここは絶対に何があっても入ってはダメだ
主人
おじいちゃん
でもお前のためなんだよ
その2年後の今年の冬じいちゃんは死んだ
行方不明らしい 遺体も見当たらないけど亡くなったという判断になったそう
僕は悲しかった。
2 朝早くの冬 〜 許可 〜
お母さん
主人
お母さん
これなら明日までには帰れそう
主人
お母さん
ホテル代もムダにかかっちゃうし終わったらすぐ帰りたいのよ
お母さん
近所の人も手伝ってくれるって言ってたし
主人
お母さん
こんな自然の多いところ無いんだから散歩にでも行ってきたらどう?
主人
お母さん
ここの道を通ったのは2年ぶりだ 道の際にはキョウチクトウがまだ残っていた
主人
こんなにリラックス出来るのはいつぶりだろう
警察
血の着いた靴?どこにあったんだ
主人
早く通りすぎよう
おばさん
って!お爺さんのお孫さんじゃない?!
騒がしくて頭が痛くなった お爺ちゃんの山の近くにいて孫ということは僕のことだろう
おばさん
でもね!もしかしたらおじいちゃん見つかるかもしれないから!
驚いた 最初は理解に苦しんだが騒がしさがなくなった途端理解が追いついた
主人
おばさん
遺体も見つかっていないのに!
主人
そうですね
警察
この靴見覚えありませんかね
見せられたものは血の着いた靴 だが見覚えがなかった
主人
警察
ならあの爺さんのものでは無いな
タイミングが悪い
主人
警察
君のおばあちゃんが言ってたそうだからね
主人
自分勝手なお母さんだからそろそろ帰らないと えらいことになる
主人
警察
この事が終わってから入ってね
主人
警察
伝えておいてね
きっとまだ生きているかもしれないという事は知っていないだろう 僕は頷いたが伝えるつもりはなかった
おじいちゃんの家
お母さん
主人
あまり急かさないでくれよ
お母さん
主人
お母さん
でももうご近所さんが逃がしたわ
主人
こんな子供らしい母が今年から凄く嫌いになった 前どんな風に冷静に接せていたのかが思い出せない
主人
お母さん
あっちにあるトラックに詰めればいいだけだから!
昼
お母さん
もう、おじいちゃんの部屋に閉じこもって、
お母さん
お母さん
お母さん
おじいちゃんの山の近く
警察
警察
そんな冗談言うんじゃないぞ(笑)
警察
警察
死んじまう!仕事なんてどうでもいい!………!
警察
…ざけんなよ、
警察
意味わかんねぇwあーダリィけど行くか
警察
じいさん一人でどこいってんだ
警察
ぇ,は、?あ、ああ、







