krの言葉を何度も脳内で反芻させる。
kn
...ちょうのう、りょくしゃ、?
kn
は?いやいや...
口に出しても、何度確かめても。 俺はまだ、その情報を飲み込みきれていなかった。
kr
あと、難しいのが__
kn
ちょ、え、待って どういうこと...?
krは俺を置いて、淡々と話を続ける。
なんなんだ、ドッキリなのか? 混乱状態に陥る。
kr
まあ、そうなるよね...
よし!わかった!kn明日まで待てる?
よし!わかった!kn明日まで待てる?
kn
待て待てちゃんと説明してって...
kr
あー、放課後!明日の放課後、knに話す!
kn
まだ聞きたいことあるんだが!...って、もう行きやがった...
店内で大声を晒してしまったが、もうどうでもよかった。 とにかく、訳がわからず取り乱すことしかできない。
kn
...
超能力とか、信じていいやつなのか?
kn
(てか、smは結局...)
疑問と疑問で埋もれながらも、心の中でkrの言葉を反芻させていた。
sm?
...
sm?
ほんと、変な奴らばっかりだったな...
sm?
...お前は、そうは思わないのか?
sm
...っ別、に
次の日
落ち着かない。 昨日のことがあってからというもの、心も体もどこか落ち着きを覚えない。
kn
(...超能力者、って...)
あまりにも非現実すぎる。まだここが夢なのではないかと錯覚するほどに、混乱もしている。
kn
(smだって、学校に来てないのに...)
nk
kn、なんか不安げだな〜?
kn
うぉ...!?nk!
俺の隣から顔を出したのは、同じクラスであるnkだった。
俺の暗い表情を感じとり話しかけてくれたのだろう。
nk
悩み事でもあるの?
俺でよければ聞くけど...
俺でよければ聞くけど...
kn
あぁ、うん...smのことで、ちょっとね。
nkに相談してみようか。今の時点ではkrからなんて言われるか分からないが、話すだけでも気が楽になるかもしれない。
nk
sm...
...nkの瞳の色が変わる。比喩ではなく、本当に影が入り黒く染まったように見えたのだ。その瞬間。
nk
ああ、あいつか。
まじで邪魔なんだよなぁ...
まじで邪魔なんだよなぁ...
呟かれるように、nkが言葉を吐く。 流石に棘のありすぎる、耳を疑う一言。
kn
__っえ...?nk、なんて...?
kn
...っ?
...ポケットの中のスマートフォンが唸る。 どうやら通知が来たのだろう。