"男性恐怖症"

克服したと言っても。 治ったわけではなくて。 男の人が近くを通ったり。 ぶつかったりしたら。

やっぱり発作は起きてしまう。

でも毎回メンバーを呼ぶのは 迷惑やから。 人気のない所に行って。 発作を落ち着かせる。

こんなんじゃ…

生きている意味。 無いよ…、

大橋くんの声で ハッと我にかえる。

俺の大きな目からは 涙が溢れ出ていて。

えっ…？俺…泣いてんの…？

幸いこの部屋には大橋くん しかおらんくて。 もし他のメンバーもいたら。 やばかったんやろな、

すっごい迷惑かけて。

気遣わせて。

ほんまに…嫌な事しかせんな…俺、

大橋くんの声で。 また我にかえる。

さっきよりも俺は泣いていて。

いつのまにか。 さっき思い、考えていた事を 全部。全部。 口に出していて。

また。 また迷惑をかけてしまった。 ほんまに俺…なんなんやろな、笑

…ほんまに頼ってええんかな、？

ほんまは凄い迷惑なんに。

気遣ってるとか…、

気遣わんでええのに…、

__ガチャ

大橋くん…エスパー…、？笑

__数十分後

扉の近くで 賑やかな声が聞こえてきた。

__ガチャ

久しぶりに笑ったなぁ…笑 大橋くんのおかげやなぁ.. 大橋くんありがとうっ。