コメント
2件
続きが楽しみです!
ざああああああ 六月某日。いつもだったら気にならない雨音も その雫が地面にたたきつけられる音もよく聞こえた。 遡るは2日前。
偽父
黒ノ瀬 リク
偽父
黒ノ瀬 リク
偽父
黒ノ瀬 リク
偽父
黒ノ瀬 リク
偽父
黒ノ瀬 リク
AT 自分の部屋の仏壇
黒ノ瀬 リク
まさかこんなにあっけなく取られるとは思わなかったな。 この家が。。。お父さんとお母さんが最後に残したものだったのに。
黒ノ瀬 リク
私の幸せが崩れたのは、7年前。 私の誕生日、お父さんとお母さんと一緒に遊園地に向かっていた時。 信号無視で突っ込んできた車から私を守って 平穏な日常はあっけなく壊れていって、私は10歳で孤児になった。 その一年後。 お父さんの会社の部下の家族が私を養子にしてくれた。 でもその一か月くらい後。 優しかった家族は豹変した。 気に食わないことがあったら、怖がる私を無理やり物置に閉じ込めたり。 真冬にはだしで外に出されたり。 その時悟った。 私を養子にしてくれたのは、愛情故じゃない。 お父さんとお母さんが残した遺産目当てだったんだ。
黒ノ瀬 リク
その日は両親の遺影を抱いて寝た。
次の日
偽母
黒ノ瀬 リク
偽弟
偽父
黒ノ瀬 リク
黒ノ瀬 リク
あれから早9時間。あたりは当の昔に真っ暗になっていた。 幸い、まだ夏季だからか寒さはないが、この路地裏にまで外のネオンの光が 漏れていた。
黒ノ瀬 リク
もう、正直とっととしにたかった。 こんな目にあってまで、生きながらえようなんて、思えなかった。
黒ノ瀬 リク
黒ノ瀬 リク
黒ノ瀬 リク
黒ノ瀬 リク
気が付けばわたしは、丸々一日眠っていたようだ。 地面は案の定硬くて生ぬるいコンクリートで。 あまりにも無情すぎる現実に嫌気がさした。
黒ノ瀬 リク
黒ノ瀬 リク
ふと、月光に反射してキラキラ光るものを見つけた。
黒ノ瀬 リク
そのまま涙もぬぐわず向かった先は海だった。 きっと、相当深い。
黒ノ瀬 リク
カバンから両親の遺影を取り出し、しっかりと抱きしめて、 そのまま、私は海に飛び込んだ。 外の気温からは想像できないくらい水温は冷たくて。 窒息よりも先にヒートショックでしにそうだな、なんて思った。 そのままゆっくり、私の意識は飛んでいった。