百花繚乱

体も良くなっていき

仕事に復帰し

今日も慌ただしく働くこの頃

若とはあっていない

今若は忙しいのだろう

宮にも戻っておらず

たまに見かけると

前よりもいっそう疲れた顔をしていた

華恋様のことは未だに聞けておらず

早く若から聞きたいのに…

なぜ若は俺に早く言ってくれなかったのだろうか？

急にどうしたんだろ？

まさか華恋様のこと？

けど今更……………

ギュッ

真剣な目で俺を見つめる若

久しぶりに見るその顔に

鼓動が早くなって

全身が熱くなっていく

やはり聞いてくるよな

❤も知っているのだろうか？

今なら言ってもいいだろう

❤ならきっと分かってくれる

なんで何も聞いてこないのだろうか？

どうしてそんなに苦しそうに笑うのだろうか？

❤は今何を思っているのだろうか？

いつもとはどことなく違う

あんなに無邪気に笑ったり

頬を赤らめたりするはずの❤

だけど今は………

今はすぐにでも泣き出しそうな

そんな顔をしていた

か弱い声でそういった❤は

小刻みに震えながら

おどおどしく聞いてきた

考えたことはなかった

だっていつも❤のことを

ずっと考えていたから

だけど今更なぜ幸せか聞いてくるなんて

なぜ❤は泣いていたのだろう

俺にはわからない

逃げるようにその場から飛び出してきた

きっとこうなるって知ってた

分かってたはずだった

いつかは若と離れなければいけない

捨てられるって

だけどいざこうなると

やっぱり

俺はこの先どうしたらいいのですか？

馬鹿だな俺

💛くんにこんなことするなんて

だけど止まんないよ

チュッ

💛くんが俺のこと好きって？

考えたこともなかった

だって俺には若がいたから

だけどもう俺に若はいない

この悲しみを埋められるなら

俺はあなたを忘れて＿＿＿＿

君を選ぶよ