未来
私…嘘ついた
流星
嘘…?
未来
ごめんね、本当にごめん
流星
ごめんって何が?
未来
私は、私は…
言うのが怖い
喉の奥につっかえて思うように言葉が出てこない
自分がついた嘘でこんなに追い詰められるなんて
馬鹿だな私って…
流星
ゆっくりで良いよ
私の顔を覗き込む流星
優しい瞳に思わず泣きそうになった
けど、必死にこらえた
こんな事も言えないでどうする?
自分がついた嘘は自分で片付けないと
自業自得だ
未来
私…!
未来
流星の恋人じゃないの!
流星
……!
流星は目を見開いた
未来
ごめんなさい、嘘ついて
未来
本当は私の片思いなの
未来
1度流星に告白して振られた
未来
汚い嘘ついてごめんね
未来
迷惑だったでしょ?
未来
もう、これっきりで終わりにするよ
未来
じゃあね
私はすっとベンチを立った
流星に背を向けて歩きだそうとした時──
流星
ちょっと待ってよ!
未来
………
流星
1人で勝手に解決させないでよ!
流星
俺にも言わせて欲しい!
流星は後ろを向いたままの私の手を掴み
抱き寄せた
未来
ちょっ…!
流星
迷惑だろう…とか
流星
もうこれっきりで終わりにする…とか
流星
勝手に決めないでよ
流星
俺はまだ何にも言ってない
未来
でも…だって…
流星
確かに今の俺には記憶がなくて
流星
昔の俺と意見は違うかもしれない
流星
だからこそ、改めて言いたい!
流星
未来の気持ちは迷惑なんかじゃない!
流星
俺にとってかけがえのないものだ!
流星
だから、だから…
流星
これからも俺と一緒にいてください!
流星は私から離れ、今度は手を差し伸べた
未来
流星…
私は震える手で、流星の手を握った
流星
……!
流星は嬉しそうに顔を上げた
私はもちろんこう言った
「こちらこそ、お願いします」






