ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️バッドエンド⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
午後2時。休日。
寮の窓から射し込む陽の光が、薄く床を照らしている。
天気が良すぎて任務の報告書を書く気も起きず、俺はベッドに体を沈めたまま眠気に負けていた。
ギターのコードの音が、指先でつま弾かれては消える。
いつもの、みこちゃんの音。
眠りに沈む前の、最後の音だった。
どのくらい眠ってたんだろう。
みこと
体を揺すられて、まぶたがゆっくりと開く。
光が眩しくて目を細めると、そこには顔を覗き込むみこちゃんがいた。
すち
みこと
みこと
すち
勢いよく頷くその顔は、どこか嬉しそうで。
嫌な予感がする。
みこと
予感は当たった。
すち
みこと
窓の外を見ると、秋晴れの空が広がっていた。
どうせ今日は何の予定もない。
すち
みこと
みこちゃんの声が寮の廊下にまで響いていた。
2人で寮の裏の坂道に出ると、
使い込まれた自転車が1台、フェンスの陰に立てかけてあった。
錆びたハンドル。少しパンクしかけた後輪。
でも、みこちゃんはそれを誇らしげに指差した。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
すち
みこと
“後ろがいい”って、軽い言い方するけれど
あの荷台、絶対狭い。
すち
みこと
仕方なくハンドルを握り、ペダルを踏み込む。
みこちゃんが荷台に腰を下ろすと、重みが後ろにかかってバランスが少し傾いた。
すち
みこと
言葉のあと、みこちゃんの手が俺の腰のあたりにそっと回された。
その瞬間、息が止まる。
体温が背中越しに伝わってくる。
柔らかくて、あたたかい。
心臓が、落ち着かなくなる。
すち
そう言って、ペダルを踏み込んだ。
最初は、みこちゃんの声が弾んでいた。
みこと
すち
みこと
すち
風が髪を撫でていく。
木々の間を抜ける光が2人の影を長くして、地面に絡まりながら揺れている。
やがて道が少しずつ傾斜を描き始めた。
緩やかな坂道。
みこと
すち
みこと
すち
みこちゃんの体重が後ろにかかる。
ハンドルをきつく握り、俺は勢いをつけて坂を登った。
息が少し上がる。
でも、悪くない。
この感覚が、妙に懐かしかった。
坂を登りきると、目の前には一面の草原。
そして、遠くを見ると海に沈みかける太陽の姿がハッキリと見えた。
いつも遠くから見ていた風景が、今はすぐそこに広がっていた。
空一面が、淡いオレンジに染まり始めている。
秋の夕陽は、沈むのが早い。
みこと
すち
みこと
その言葉のあと、しばらく沈黙が流れた。
風が頬を撫で、枯れ葉がカサリと音を立てる。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
みこちゃんが叫んだ瞬間、俺はもうペダルを踏んでいた。
スピードが一気に上がる。
風が顔にぶつかって、視界の端で木々の影が流れていく。
みこと
すち
みこと
笑い声と悲鳴が混じって、風の中に溶けた。
その瞬間だけ、世界の音が全部遠くなった気がした。
自分の鼓動と、みこちゃんの声だけが響く。
───けれど
前輪が、小石を跳ねた。
一瞬の浮遊感。 体が宙に投げ出される。
視界がぐるりと回り、次の瞬間、草の匂いと土の冷たさが頬に触れた。
すち
みこと
すち
みこと
起き上がると、みこちゃんは草まみれで髪に葉っぱをつけたまま笑っていた。
その笑顔を見て、胸の奥が少し痛んだ。
みこと
みこと
すち
みこと
“忘れられない”。
その言葉が、秋の風に溶けて消える。
でも俺の胸の奥では、ずっと残っていた。
草原の向こうで、太陽がゆっくりと沈んでいく。
オレンジが紅に変わる。
その光の中で、みこちゃんの笑顔がいつもよりも少し近くに見えた。
───2つ目の願いを叶えた。
……次は、なんだろう。
俺は目を細め、沈みゆく太陽に小さく息を吐いた。
静かな風に、芝生の草は揺らぐ。
俺の、今の心みたいに。
寮に戻る頃には、空はすっかり群青色に染まっていた。
足元から、乾いた泥がぱらぱらと落ちる。
みこちゃんも俺も、泥と草のにおいがすごかった。
みこと
すち
みこと
小さく笑う声。
その笑い方が、なぜか少し胸にしみた。
みこちゃんはすぐにタオルと着替えを持ってきて、俺の背中を軽く押すようにして風呂場の方へ追いやった。
湯を張って、服を脱ぐ。
鏡に映る自分の姿に、思わず息を飲んだ。
泥の下には、まだ消えきらない古い傷が残っていた。
組織入団後の、厳しくて痛い記憶が蘇る。
それでも、もう痛みはほとんどない。
けれど、目を逸らした。
すち
湯に沈むと、全身の力が抜けた。
昼間の笑い声が、波のように頭の中で反響する。
草原の光。夕日の色。みことの顔。
───俺って、なんなんだろう
人を傷つける手で、みこちゃんを守りたいと思ってる。
そんなの、矛盾してる。
馬鹿みたいだ。
ッすちくーん! 生きとる?
少しして、脱衣所の方からみこちゃんの声が聞こえた。
すち
じゃぁ次、俺入るね!
風呂の戸越しに聞こえた声は少し笑っていて、それがどうしようもなく安心する。
浴槽に腕をかけ、鏡に目をやる。
そこに映るのは、確かに“生きている”顔だった。
みこちゃんの隣で、“普通”を演じる俺。
普通じゃないのに、安心している俺。
人を殺しても、それでいいと思っていた俺。
“生きている姿”を見る。
それだけで、少しだけ救われた気がした。
ぬしぬし
ぬしぬし
♡1000
ぬしぬし
コメント
9件
自転車の部分がジ◯リの耳を◯ませばに似ててちょっと叫んでしまった(( だんだんタイムリミットが近づいてきてどうなるか、めっちゃ気になる… 続きも楽しみにしてるね!
ふたりで自転車...?( ᐙ )🫶🏻︎💕︎︎ .........てぇてぇ( ⸝⸝⸝ ♡ཫ♡⸝⸝⸝) 今回も最高でしたァ👏✨ 次も楽しみッ❤︎❤︎❤︎
自転車で坂を下るなんて青春すぎ!! 願いを叶えるたび🍵くんが次は〜考えてるのすごい感動😭自覚していないけどどんどん良い方向に…✨なのにバットエンドなんて あんなに警戒心が強い🍵くんがここまで仲良くなれるってもう👑くんと生き別れ説…? めちゃ考察広がります!続き楽しみに待ってます!