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幼い頃の“あの日”
幼稚園の頃の翔太は、好奇心旺盛でなんでも自分でやりたがる子だった。
その日も、母が「爪切ろうね」と声をかけようとした瞬間、翔太が先に爪切りを掴んでいた。
翔太(子供)
小さな手で爪切りを持ち、人差し指に当てる。
でも加減が分からず⸺ 挟んだまま強く握りしめてしまった。
パチンッ。
爪の端が大きく欠け、指先に鋭い痛みが走った。
翔太(子供)
翔太はその場にしゃがみ込み、泣き叫んだ。お母さんが慌てて抱きしめてくれたが、その瞬間の衝撃は小さな心に深く刻まれたままになった。
その日から、翔太の中に 「爪切り=痛いもの」 という感覚だけが強烈に残ってしまった。
幼い頃はずっと母親が切ってくれたし、 成長してもなんとなくタイミングを逃し、気づけば大人になっていた。
そして⸺誰にも言えなかった。
その日はSnowMan全員で農家さんのもとへ向かうロケ。
収穫体験をして、その野菜を使った料理を食べるという、人気のシリーズ企画。
ロケバスの中では、佐久間がずっとテンション高く喋っていた。
佐久間
深澤が笑ってあきれる。
深澤
そんな和気あいあいの空気の中、翔太は心のどこかで少し不安を抱いていた。
渡辺
でも、まあ大丈夫だろう。 そんなに見られないし…と思っていた。
しかし⸺。
畑に着くと、農家さんが一人ずつ手をチェックしていく。
翔太の番になると、農家さんの表情がピタッと固まった。
農家
渡辺
農家
少し強めの口調。 そして他のスタッフも見ている。
翔太は胸がぎゅっと縮むのを感じた。
渡辺
マネージャーが爪切りを持って走ってきた。
マネージャー
渡辺
受け取った爪切り。 手が震える。
渡辺
人気アイドルになっても、この恐怖だけは小さい頃と変わらなかった。
“気づいた男”
翔太がロケのテントの影で必死に爪切りを持ったまま固まっていると、 そっと影が近づいてきた。
阿部
阿部亮平だった。
翔太は慌てて隠そうとする。
渡辺
でも手が震えていて隠しきれない。
阿部はすぐに気づき、眉を下げて優しく笑った。
阿部
翔太は息をのんだ。
渡辺
阿部
翔太は弱々しく、でも正直に口を開いた。
渡辺
阿部は驚くでも笑うでもなく、普通に頷いた。
阿部
渡辺
阿部
翔太は安堵の表情を浮かべ、手を差し出した。
阿部はひとつひとつ確認しながら、 ゆっくり、丁寧に、痛くない角度で、 本当に優しく爪を整えていった。
その手つきは、医者のように慎重で、 兄のように穏やかで、 親友のように温かかった
阿部
翔太は感動していた。
渡辺
ロケ後、メンバー全員が支える
ロケ後楽屋に戻ると、すでに噂を聞いたらしいメンバー達が集まっていた。
深澤
宮舘
目黒
佐久間
翔太は気恥ずかしそうに笑った。
渡辺
阿部は言う。
阿部
深澤
宮舘
翔太はじんわりと胸が温かくなった。
“怖くない練習” が始まる
その日から、メンバー全員で“翔太の克服練習”が始まった。
① まずは爪切りを持つだけ
深澤
② 開閉するだけ
佐久間
③ 触れないギリギリの距離で当てる
阿部
④ 目黒が手を添えて一緒に切る
目黒
翔太は最初は震えていたけれど、 毎日少しずつ練習していくうちに、 その震えはゆっくりと収まっていった。
そしてある夜、ついに……
仕事から帰ってきた翔太は、鏡の前でそっと爪切りを取り出した。
渡辺
深呼吸。
ゆっくり、ゆっくり、角度を決める。
パチンッ
ほんの少し爪が落ちた。
痛くない。
翔太は大きく目を見開いた。
渡辺
その瞬間、思わず笑顔になり、 グループLINEで写真を送る。
渡辺
深澤
佐久間
宮舘
目黒
阿部
翔太はスマホを見つめながら、静かに思った。
渡辺
もんちっち
もんちっち
もんちっち
もんちっち
コメント
13件
小学生で、週に2回自主学習があるから、、
最近、学校とかの宿題が多くて全然見れない・・
面白すぎる!!さっくんのシャチとツナの爪切りプロ笑った