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腐るろ、小ネタ出し

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腐るろ、小ネタ出し

3 - 世にも奇妙なオタク

♥

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2024年08月31日

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作者

前回からの続き

「え、え、、え…」

「んー、なんかめんどくさくなってー」

玲王

「態とかよっ。負けた奴罰ゲームとかつければ良かったかぁ…」

「え、あ、えー、…あー…」

玲王

「あ、ごめんな〜これテレビのドッキリ検証企画なんだ」

「あ…い、、えあ、いえ、?」

「それ何語?玲王どうしよう、壊れてんね…」

玲王

「お、もしかして俺らのファンの子だった?バレるの早いわけだな…」

テッテレーとカメラ片手にいきなり現れた、シアンの髪をたなびかせ、歩く度に綺麗な光沢が波打ち、それが目を引く煌々としたどこかのご令嬢めいた人が看板を掲げていた。ちなみにそのご令嬢さんも当然のようにデカい。 目の前で会話を続ける2人とその看板をただ呆然と眺め、ゆっくりとまず目の前の文字情報を処理していく。

「ブルーロックスが女装したらいつまで気付かれないか、ドッキリ…?」

「あ、喋った」

玲王

「そそ、ドッキリ〜ってことで女装ドッキリ大成功〜!でいいかな…?」

「え…えぇッ…!?」

??

玲王

「ははっ、大丈夫かー?」

待ってくれ。これが夢じゃなければあの、かの有名な! 白宝コンビが今、俺の目の前にいるってことでいいのか…?! 夢か???夢じゃない…頬引っ張ったけどちゃんと痛い… そうだ、こんな機会二度と無いかもしれない。

「すみませんあの…!サイン貰っても、いいですか…?凄い、俺すげーブルーロックのファンで…!」

慌てて何か好意の一言を付け足したが、焦ってろくな言葉が思い付かず一心にブルーロックが大好きだと伝える。2人にはさぞ熱心なファンのように映っただろう。 しかし、それには気付かないくらい焦っていたので、潔は羞恥を覚える余裕すらなかった。

玲王

「サンキュー!同性のファンはやっぱ女性と比べると少ないから実際会えると嬉しいな!いつもありがとな、サインは勿論いいぜ凪も、な!」

「え〜…うん、まぁいいよー」

面倒くさがりな凪を小突いて促す女房玲王を生で見れた潔は心の中で、ほああこれが白宝…と合掌した。 そして凪の性格は十分に知っていた潔は、断られるかなと一瞬残念に思ったが、どうやら書いてもいいようで良い返事をもらえ、顔が嬉しさでほころぶ。 面倒くさがりで気ままな性格のため、サインを断ることも多々ある凪は、隣に玲王がいる場合は玲王が(凪限定の)女房気質を発揮させ代わりに凪の分も書いてあげるといったことがある。ので、凪のサイン(by玲王)という奇妙なものがレア物としてあったりする。

「っありがとうございます!」

いそいそとカバンからいつ推しがきても大丈夫なように備えてあった色紙とペンを取り出す。 まさか本当に活用するときがくるとは夢にも思って…いや妄想したことはあるが本当に起こるとは思ってもみなかった潔。

「わお、準備いいんだね」

「どうぞ…」

戦々恐々といった感じで紫のペンと黒のペンを渡す潔。 ペンを渡す際に指が掠ってひゃあああっとなるが声に出さないように飲み込む。 乙女かッ、とツッコミがきそうだが実は彼はガチ恋と分類される生き物でもあり、世にも奇妙な超ハイブリッド全推し全ガチ恋勢(加えてカプ厨腐男子でもある)だった。どういう推し方してるの?という疑問がわくがその話はまた後に。 いつも画面越しでしか妄想できなかったことが現実に直面しているという事実に脳がショート寸前。ボディータッチを夢見たこともあるが、実際会えるとそんな畏れ多いこと出来ないという気持ちが強かったとは後に出る感想である。これが推しとガチ恋の板挟み… そんな潔のオタクっぷりに気付いているのか否か玲王はアイドルらしい爽やかな笑みを浮かべサンキュと一言いうと、すらすらと色紙にペンを走らせる。 慣れた手付きに流石人気アイドルだーと眺めながらドキドキと完成を待つ。 推しが目の前にいる現実にもう適応してきてる潔だったりする。

玲王

「名前なんてゆーの?」

「あ、えっと、潔世一っす…潔いに世界の世に、数字の一です」

そう答えると玲王はさらさらーと書き記して書き終わるとほいと隣の凪に色紙が手渡される。 凪は書き慣れている感はあったが、玲王程にすらすらとは書かずにマイペースに書いていた。 ただじーっと見て待つしか出来ないが、何か話を振る勇気も出ず座して待つ。 一方その様子を観察し、コイツは凪推しなのか…?!と勘繰っていた男がいた。

玲王

(凪が人気なのは嬉しいが、俺を差し置いて彼女になりたい、なれると思ってる不届き者だったら許せねぇ、、!白宝推しなら許す)

といったように頭を残念な方向にフル回転させて、潔を見定めていた。何を隠そう、玲王は凪誠士郎過激派同担拒否であった。 だがプロのアイドルという仮面はそうやすやすとは剥がさない。潔と凪の視野が広がった瞬間、元々そこまで崩していなかったが表情を取り繕ってにこりとする。

(い、今…玲王の表情…まさか嫉妬…?!)

しかし、潔の視野の広さを侮っていたことにより玲王の取り繕いはバレた。 潔は玲王の予想よりも視野が広かった。そして、重度のブルロオタクであり白宝もバッチリ推していた潔は玲王の機微に敏感であった。

(ま、)

(まさか…)

(なぎれおキターー?!?!)

ここで腐男子としての潔が目覚める。 白宝をカップリングとしても見ていた潔はうはうはと、でも心境をバレないようこっそりと2人を凝視した。 間違ってもどっちが下で上なんだろうとか下世話なことを考えているのを悟られてはいけない。 そんな事は露知らず、凪はサインを完成させた。

「ほい、できたよ」

「あ、ありがとうございます!家宝にします…!!」

玲王

「あははっ、家宝とか大袈裟だなぁ。ま、喜んでもらえたようで何より」

「ねぇ」

玲王

「ん?」

「はい…?」

「俺らは仕事だからいいけどさ、君は授業大丈夫なの?」

授業は無事遅れて軽く怒られてしまったが、なんとか出席はもらった。 潔はさっきまでの出来事が夢だったのではないかと思い、スマホに撮っておいた2人のサインを見て現実だと再認識するのを繰り返していた。

(ハッ…写真も撮ってもらえば良かった……)

ちょっと後悔もあったが幸せな邂逅であり、潔は今後もブルーロックス達に絡まれていくことを知らない。 そして、潔の特殊な趣味趣向に振り回されることをブルーロックス達もまたまだ知らない。

作者

アイコン絵は学校での通常の姿

作者

描く気が起きたら色んなバージョン描くかも(基本は上でいく)

作者

続きまだなんも考えられてないので誰登場させてほしいなどあれば是非コメントお願いします!

作者

ではまた

この作品はいかがでしたか?

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