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フォロー失礼します!!!!!いや、うん、あぁ、神だ、え、好き(唐突
もう何天才か何か?私の性癖にぶっ刺さったんですけどもどうしてくれるんですかァ!口角もぐへぐへいいながらぶっ飛んで行きましたよ!
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
⚠︎注意⚠ ・irisのDom/Subユニバースです ・白水、青桃、赤黒 ・攻め→白、青、赤 受け→水、桃、黒 ・BL ・詳しい設定は「Dom/Subユニバース 設定と説明」をご覧ください ・通報はしないでください!
主のななみ
主のななみ
彼に頭を撫でられた瞬間
あの日の記憶が波のように俺の頭を襲ってきた
あの時、動けなくて立ちすくんでいた俺を抱き寄せて優しく頭を撫でたあの手
息が苦しい
全部全部、思い出したくなくて
もう何もわかりたくなくて
反射的に閉じていた目を開いた
…もう俺の目の前に、あの優しい水色はなかった
____あーあ、お前のせいだ
…やっぱり、俺はつくづくダメな奴だ
___ああ、もうダメなんだろうな
もう俺は二度と彼には会えない
初兎
___やっと諦めたのかよ
初兎
頭に入り込んでくる忌まわしい声を振り払うように激しく首を振る
頭が割れるように痛む
必死に水色の彼から目をそらす
初兎
涙が溢れる
初兎
涙が零れる度に痛む頭
息を吸い込む度に締まる喉
息を吐こうとしても上手く出ていかない
熱い二酸化炭素が胸につっかかって頭が朦朧とする
初兎
初兎
必死に彼から視線を背ける
今すぐにでも抱き上げて助けてあげたい
でも、できない
初兎
最後の一呼吸を振り絞って声を出す
その時だった
???
???
そして、記憶は途切れた
部活の指導を終え生徒を帰し、教材を取りに教室へ向かう
階段を上り廊下に出る
すると、その横の教室にあかりが点っていた
まだ誰か残っているのだろうか
何か声も聞こえるし、教師ではなさそうだ
はよ帰れよ、と声をかけようと教室に近づく
その時だった
初兎
今にも消えそうなか細くて苦しそうな声
考えるより先にか体が動いて、教室のドアを勢いよく開ける
悠佑
そう叫んで教室に入った俺は
立ちすくんで動けなくなった
理由は一目瞭然
水色の彼に必死に背を向けるようにして倒れる白色の彼
苦しそうに歪む表情とは裏腹に、鋭く開かれた目は血走って、所謂Glareという視線がこの空間を射抜いていた
悠佑
その瞬間、彼は倒れ込み、俺は体が一気に楽になった
悠佑
まだ少し震える体に鞭を打って水色の彼の元へ駆け寄る
俺はSwitchだけれど、今はSubとして生活している
だからいくら気絶しているとはいえさっきまでGlareが暴走していたDomに容易に近づくのは自傷行為だ
そして、何よりもほとけはSub dropに陥っている
一刻も早く助けを呼ばないと____
悠佑
???
???
???
悠佑
If
悠佑
悠佑
悠佑
If
初兎
If
初兎
If
If
初兎
If
If
悠佑
If
If
初兎
If
If
悠佑
hotoke
顔色を失った頬に手をやると、指先に当たった感触はすでに冷たかった
息もそろそろ消えかけていて、素人目で見ても、これは相当ヤバい
悠佑
hotoke
なるべく刺激を与えないようにそっと彼を持ち上げる
男子の中では低い方ではあるこの身長だが、持ち上げてみると想像以上にそれは細く華奢だった
この腕くらいなら俺の力で簡単に折れてしまうだろう
大きく上下していた肩は、もう細かく震えるだけになっている
所謂姫抱きで彼を持ち上げ、廊下に出る
俺はそのまま保健室へと歩を早めた
白い肌の彼をそっとベッドに置く
初兎
まだ苦しそうな表情ではあるが、さっきよりは幾分かマシになったように見える
ボタンをはずし緩んだワイシャツの襟元から、汗ばんだ鎖骨が除く
軽くたたけば折れてしまいそうなそれは、到底level5のDomのものとは思えない
ふいに彼が小さくうめいて何かをはらいのけるような動作をした
If
初兎
初兎
初兎
If
ようやく整ってきていた息がまた荒くなっていく
初兎
初兎
苦しそうに顔をゆがめ、必死にそう叫ぶ
変な夢でも見ているのだろうか
だんだん脈がずれ、呼吸がままならなくなっているのがわかる
何が彼をそうさせているのかはわからないが、とりあえずこれ以上彼を放っておく訳にはいかない
If
初兎
声を張り上げると、彼はようやく目を開いた
初兎
痛むのか、頭を抑え、こちらを見る
初兎
If
If
初兎
初兎
If
初兎
初兎
If
まだ苦しそうに乱れた息を必死に整える
数分待つと少しはマシになってきたのか
うつろだった瞳には色が戻り、額の汗も薄くなった
ゆっくりと彼の方に向き直り、少しだけ視線を合わせる
一呼吸おいて話を切り出す
If
彼は疲れたように首を少しだけ持ち上げてこちらを見た
If
初兎
目を見開き、怯えるような視線でこちらを見る
青ざめた表情は彼が犯したことの重大さを語っていた
If
If
If
初兎
If
初兎
初兎
上目遣いで必死に懇願する彼の目には涙と怯えの色が浮かんでいた
何度もごめんなさいと呟きながら爪が食い込みそうなほど自身の腕を握りしめる彼
その病的に白い腕には頼りないほど細い血管が濃く浮き出ている
If
初兎
If
If
初兎
If
初兎
彼の肩から少し力が抜けるのをみて安心する
If
初兎
そっと彼の横に行き、優しくゆっくりと背をさする
少しずつ体がほぐれていくのを感じ、撫でる速度を少し落とす
彼の方を見ると、さっきまで血走っていた目はぼんやりと窓の外を眺めていた
If
と、背をさすりながら彼に言う
If
If
If
初兎
力無くそう呟く彼の目は、まだ少し怯えの色が見える
しかしそれが誰に対するものなのかは、俺にはわからない
制御できなかった自身に向けられたものなのか、傷つけてしまった彼に向けてのものなのか
なんにせよ今は刺激しない方がいい
何か彼が落ち着けるような話題を__
初兎
If
初兎
If
初兎
初兎
If
初兎
If
初兎
If
If
初兎
If
初兎
If
If
初兎
If
初兎
If
If
初兎
If
初兎
If
If
If
初兎
初兎
If
If
If
If
If
If
If
……
……!
……っ…て!
……くん…て!
__いむくん、逃げて!
hotoke
頭の中に音が強く響き、体が飛び起きる
朦朧とする意識の中なんとか目を開けて周りに目を凝らす
hotoke
どくどくと脈打つ心臓と口から漏れる熱い息
ここはどこだろう
そんなことを思った瞬間
誰かに肩を掴まれ、僕の意識ははっきりとしたものになった
悠佑
hotoke
hotoke
悠佑
悠佑
悠佑
hotoke
hotoke
hotoke
ズキン、と頭に痛みが走る
思わず顔を顰めて手で頭を覆う
はぁはぁと息を吐き出して酸素を取り込もうと息を吸う
hotoke
hotoke
悠佑
悠佑
悠佑
まだうまく回らない頭を振って
ぼわぼわとノイズのような音が絶え間なく響く耳でなんとかアニキの声を聞き取り、言われた通りに息をする
hotoke
悠佑
悠佑
なんとか体に酸素が回り始めたのか
少しずつ目の前の様子や音、体の下にある布団の感覚などが戻ってくる
hotoke
悠佑
悠佑
hotoke
hotoke
悠佑
アニキの手が背から離れる
さっきよりもだいぶクリアになった視界に、もうすっかり暗くなった空が映った
hotoke
悠佑
悠佑
悠佑
hotoke
hotoke
悠佑
悠佑
アニキがいつもより低い声で僕にそう言う
その眼は真剣に僕のことを心配してくれていて
そんな雰囲気じゃないことはわかっているけど少し嬉しくなった
hotoke
悠佑
悠佑
アニキの一言に僕はぱちぱちと目を瞬かせた
思い出そうとう〜んと頭をひねる
hotoke
ぱっと頭の中にさっきの教室が流れ込んでくる
薄暗い窓の外
場違いに明るい蛍光灯とそれを受けて窓に反射する彼の顔
切れかかった照明の光を受けてぼんやりとしている廊下
規則正しく並んだ机
白く汚れた黒板消し
苦しそうに顔を歪めて必死に自我を留めようとする彼
僕に向けられた強いGlare
血走った目とは裏腹に、頰には涙が伝って
僕の目を見ないように顔を背ける彼の背はひどく震えていた
記憶の中の彼が悲痛な叫び声をあげる
____逃げてっ…
hotoke
声が震える
こんな時に名前を呼ぶなんて馬鹿だ
そんなことは分かってる
でも、あまりにも彼が辛そうで、苦しそうで
心の奥に溜め込んだ涙ごと、今にも消えてしまいそうだったから
hotoke
その先の言葉は続かなかった
後悔してももう遅い
そこにいたのは“しょーちゃん”なんかじゃなくて
本能に抗えなくなったDomだった
hotoke
hotoke
悠佑
悠佑
hotoke
悠佑
hotoke
悠佑
息苦しさがどんどん体を蝕んでいく
息を吸おうと口を開けても
情けない声が出るばかりでうまく息を吸い込めない
だんだんと頭が回らなくなって声が遠ざかる
そんな中で思ったのはやっぱり彼のことで
hotoke
悠佑
アニキの口が動いているのがかろうじて見える
しかしそれすらももやがかかってきて、もう何も考えられない
悠佑
苦しさに身を委ねれば、狂った動悸すらも聞こえなくなってくる
もうここでいいだろうか
そう思い意識を手放そうとした瞬間、
頭の中で声が響いた
___彼を守らなきゃ
hotoke
声を振り絞ってそう言い、
僕の意識は完全に途切れた
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ
主のななみ