注意書きはエピローグを ご覧下さい
ワンク
≪ 天乃絵斗 side ≫
あれから暫く経ち、そろそろ一学期が終わろうとしていた
新入生歓迎会、体育祭、など様々な学校行事が終わり、残すは定期考査のみ
良い点数ではなければ、というそれが重くのしかかり、お陰様で寝不足だ
天乃 絵斗
寝不足からか、起きた時に立ち眩みがして倒れそうになる
壁に寄りかかり、治るまで動かずにいれば平気だが、そろそろ限界かもしれない
睡眠時間は短くなる一方で、放心しながら歩いていれば教室に着いていた
最近は授業にもあまり集中できず、更に焦る、という悪循環を繰り返している
この考えている時間すらも悪循環の一部であって、頭を抱えた
天乃 絵斗
珍しく起き続けている彼が目に入り、また意識が逸れていたことを自覚する
しかし、黒板を見ても内容が入ってこず、呆然と教室を眺めている様な感覚に陥る
らっだぁ
天乃 絵斗
突然隣から大声が聞こえ、ぼんやりとしていた頭が覚醒する
驚きつつ声の出所を辿ると案の定彼だった様で、教卓まで聞こえる声量で話す
らっだぁ
先生
先生
らっだぁ
机の中には隠しきれていない教科書が見えていたが、お陰で助かった
天乃 絵斗
らっだぁ
らっだぁ
何故助けてくれたのかは分からないが、お礼を言うとお茶を濁された
いつの間にか授業も終わり、昼休みにクラス中の生徒が席を立ち始める
らっだぁ
いきなり、近くにいるのに大声で話しかけられて体が跳ねる
天乃 絵斗
らっだぁ
天乃 絵斗
気づかなかったことに驚きつつも、寝不足を悟られないように笑顔を貼り付ける
らっだぁ
天乃 絵斗
らっだぁ
天乃 絵斗
二人並んで購買へと足を運ばせている途中、疑問に思っていたことを聞いてみる
天乃 絵斗
らっだぁ
らっだぁ
俯いて目を伏せるような仕草に、勘違いさせてしまったことに気づき良い直す
天乃 絵斗
天乃 絵斗
らっだぁ
まるで言葉を選ぶような時間をかけ、真っ直ぐこちらを見つめながら彼は話す
天乃 絵斗
一度も言われたことがない言葉だったけど、何故か胸が暖かくなる
そんな感覚に見て見ぬフリをして、彼の横に並んで歩き続けた
≪ 猿山らだ男 side ≫
最近はテスト前なのも相まり、先生に呼び出されるため渋々授業中も起きていた
かと言って授業を聞く訳でもなく、外を眺めたり隣を見たり、適当に時間を潰す
そのおかげで直ぐに気がついたのだが、彼の様子に違和感があった
普段は真面目に授業中を受けている優等生なのに、最近は身が入っていない
それどころか、声をかけても反応が無いのに加え、薄い隈すらあった
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
せめて寝る時間を取ってもらうために何か出来ないか、と思考を巡らせる
らっだぁ
ふと頭に浮かんだのは、不安要素も多いが試す分には悪くない案だった
ぺいんと
らっだぁ
≪ 天乃絵斗 side ≫
雑談をしながら歩いていると、普段別れている曲がり角が段々と近づいていた
すると雰囲気が一変し、表情を硬くした彼は重々しい口を開いた
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
天乃 絵斗
何を話し出すのかと思えば、テストも近いからか勉強の誘いだった
突拍子もなく言われた為、唖然としてしまい返事が少し遅れる
天乃 絵斗
らっだぁ
人に教えるのも良い勉強になると、どこかで聞いたことをふと思い出す
彼といると落ち着く為、丁度良い気分転換にもなるかもしれない
普段は絶対にそんなこと思わないのに、最近はどうも変な感じがする
"一般的なトモダチ"なら、特に深く考えることもなく受け入れるだろうか
らっだぁ
らしくない自分に幾つもの言い訳をして、彼に向けた返事を決める
天乃 絵斗
らっだぁ
天乃 絵斗
一瞬目を見開き、誘ったのは彼なのにも関わらず驚く様子が面白い
天乃 絵斗
らっだぁ
天乃 絵斗
それだけを伝え、丁度曲がり角についたからと言って逃げる様に去っていく
話を上手く飲み込めず、聞き返そうとしたが後ろ姿は既に見えなくなっていた
連絡先も家も知らない彼と話す術は無いた為、仕方なくそのまま帰路についた
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コメント
1件
続きありがとうございます!氷雲さんの選ぶ言葉のセンスがとても素敵でほんと最高です…!